株式会社フュービック(Dr.ストレッチ) ~二度の倒産危機から逆転!『Dr.ストレッチ』急成長の舞台裏~

Vol.4 “仕組み化”と“選挙制度”

株式会社フュービック(Dr.ストレッチ) 代表取締役社長 黒川 将大 (2017年10月取材)

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―“仕組み化”と“選挙制度”―

【ナレーター】

その後、『Dr.ストレッチ』は6年で110店舗を超える勢いで拡大。急速に店舗数を伸ばすことができた裏側には従業員教育への強いこだわりがあった。

【黒川】

人しかいない仕事というのは、言い換えると教育産業なのです。いかに、「人が仕事やサービスを通じて育つ環境を作れるか」ということが、1つ、会社を運営していく上で肝になります。ですので、僕たちは自社で研修を行う仕組みづくりにすごく力を入れてきました。僕たちが、サービス自体を真似されても絶対に完全コピーはできないという自信を持っているのは、教育の仕組みが真似できないからだと思います。この真似できない教育の仕組みを強みとして会社を伸ばしていこうということで、教育の仕組みや社員のネットワークの仕組み、そして社員を盛り上げるための『フュービックナンバーワングランプリ』という大きなイベントもそうですけども、社員のモチベーションを上げながら自己成長を促進していけるような、そういう会社の文化を形成する仕組みをつくることができたのが、僕らが今伸びている要因の1つだと思います。

意味のあるお金の使い方をするためにも、頑張っている従業員を表彰し、そういう従業員になるべく多くのお金が行くような、そんな仕組みが作れないかということで考えたのが、フュービックグランプリの1回目でした。そしてどうせなら、全社員でこのイベントをつくっていこうということになりました。ですので僕らは、そのイベントに向けての社内のコミュニケーションツールやウェブサイト、アプリケーションやイベントの動画をつくったり、構成や編集も手掛けたり、台本も書いたりしています。それを一切イベント会社は入れずに、全て社員が行っています。そうすることによって、お客様のサービスで実験をするのではなく、自分たちの社内イベントを利用して、色々なものの制作機能や制作能力をあげていくということもできるようになってきています。例えば、新人の従業員たちがイベントのこういうパンフレットを作ったり、それに向けたTシャツを作ったりロゴを作ってみたりして、様々なことを取り組むわけです。そういった社内のイベントを1度チャレンジすることで、いきなり何かお客さんの目に触れることをやるよりも、社内イベントをうまく利用して、制作能力や機動力、企画力を上げることにも繋がります。

【ナレーター】

フュービックでは上司が一切部下を評価しないという独自の評価制度を設けている。その真意に迫った。

【黒川】

当社は出世の仕組みが選挙です。一切上司が部下を評価しない会社づくりを目指しています。上司が部下を評価すると、上司の顔色を見て仕事をするようになるので、結局、不正だとか、今会社の中で起こっているそういう問題が表面化しづらい環境がどんどんできてしまうと思うのです。極力そういうものをなくさないといけないということで、僕らは店長になる時も選挙ですし、マネージャーになる時も選挙です。全部選挙なのですね。

しかもマネージャーは、年1回、マネージャーの入れ替え戦が行われるイベントがありまして、その中でマネージャーが皆の前で5分間のプレゼンテーションを行います。そして、ウェブ上の投票サイトに皆が投票してマネージャーを選ぶのです。ですので、上が詰まっていて出世ができないということは当社にはなく、必ず入れ替え戦があります。逆にいうと、上司側もおちおちして自分が仕事をさぼろうものなら、来年落ちる可能性があります。そういう牽制が効いている分、例えば取締役である僕もマネージャーに対して「今日は仕事しているのか?」ということを管理しなくても徐々に良くなってきています。仕事をしなければ来年選挙で落ちるだけということがありますから。ですので、自主性というものを生む原動力にはなっていると思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 黒川 将大
役職 代表取締役社長

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