ブルーイノベーション株式会社 ~空白の6年を乗り越えて。ドローン新飛行システム開発秘話~

応援メッセージ
この社長に直接提案

ドローンとの出会い

ブルーイノベーション株式会社 代表取締役 熊田 貴之 (2017年9月取材)

[もっとみる]

【ナレーター】

ダイナミックな空からの映像、災害時の情報収集や農薬の散布など、今や様々なシーンで活躍しているドローン。各国で法改正が進み、ドローンを使ったビジネスも熱を帯びている。そんな中、黎明期から研究開発を続け、日本で唯一のドローン・インテグレーターとしてひときわ存在感を放つ企業がある。ブルーイノベーション株式会社だ。開発・運用だけに留まらず、社団法人の運営を通した人材育成や啓蒙活動など、ドローンにまつわる幅広いジャンルを取り扱い、GPSが届かない場所でも飛行を可能にするという画期的な技術の開発を手掛け、注目を集めている。

激化する開発競争を勝ち抜き、国内におけるドローン業界を牽引する存在となった、その裏側に迫る。

―ドローンとの出会い―

【ナレーター】

大学時代は海岸工学、海岸環境工学、流体力学の研究に没頭。ドローンとの出会いは社会人になった後だった。

【熊田】

いわゆる災害の原因を究明するためには、空撮というのはどうしても非常に重要なキーパーツになります。その空撮を今まで私は、国土地理院の方から購入して、過去から現在までの色々な変遷具合をずっと確認していっていたという経緯がございます。その中で、災害直後の写真は撮れないということで、どうしても入手できませんでした。ですので、当時私たちは凧やラジコン機にカメラを搭載して災害直後に飛ばすということをしていました。そういった頃から色々と検討が始まったわけです。そんな時に、今のドローンと言われる、当時はドローンではなく「飛行ロボット」なんて呼ばれていましたが、そういった技術に出会ったという経緯がございます。

今もそうですけど、当時はパソコン上で、いわゆる飛行経路ないしは高度をセットすると何回でも同じ場所を飛んでくれるというようなシステムでしたので、私は、これはいわゆる災害の原因などを究明するのにあたって、モニタリングをするのにはピッタリのツールだと思ったんですね。当時は実験機でしたが、「こちらのシステムをいわゆる海岸や河川のモニタリングに使えませんか?」と言ったところから、私はこのドローンというものを活用して色々な事業をやっていこうというきっかけができました。また、当時は、私たちが色々な砂浜の研究などもしていましたので、砂浜が痩せていく場所に砂を補給するのですが、それをモニターする時、要は波が当たるとどんどん流れていってしまいますよね。当時はその効果測定がなかなかできなかったんです。ですから、陸上からパシャパシャ撮るなど、極論を言えば、何時間置きや何日ごと、何か月ごとに撮るとか、そういうことしかできなかったのですが、やはり俯瞰して撮ると変化が非常にわかりやすいということで、私たちは「これは非常に有力なツールになる」と(思いました)。どちらかというと、自分たちが関わっている事業において、直面した課題を解決するには何かいい方法がないかというので、これに出会ったというわけです。ただ当時は、この事業、このプロジェクトも、いわゆる売り物ではありませんでした。ただ単に、当時実験的に使っていた東京大学の実験機体を産業用途に使えないかなということでした。当たり前ですけど、世の中の人は誰も知らないというのが現状だったのではないでしょうか。

当時飛行ロボットと呼んでいた固定翼がずっと見えなくなるまで飛んでいき、本当に見えなくなってからまたきちんと迂回して戻ってくるというのを見たときに、ある種やはり僕らも興奮するものがあって、「これはすごい技術だな」ということで、私たちとしても技術に惚れ込んだのは事実です。今から十数年前ですけども、この技術は必ず世の中の役に立つ技術になるだろうと思いました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 熊田 貴之
役職 代表取締役

応援メッセージ
この社長に直接提案