ブルーイノベーション株式会社 ~空白の6年を乗り越えて。ドローン新飛行システム開発秘話~

Vol.4 常識を覆す新飛行システムの開発

ブルーイノベーション株式会社 代表取締役 熊田 貴之 (2017年9月取材)

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―常識を覆す新飛行システムの開発―

【ナレーター】

その後、業界の常識を覆すGPSの援用がなくても飛行ができる、『インドアフライトシステム』を開発。その裏側に迫った。

【熊田】

先ほど言ったヤフーと、360°全方位写るパノラマのコンテンツを当時はつくっていました。いわゆる『Googleストリートビュー』の空版みたいなものです。そういったコンテンツをつくっていた時に、リコーさんが全方位を撮影できるカメラの『THETA』というものをつくっていまして、そのチームからぜひ一緒に研究をやらないかというお声掛けをいただきました。通常ドローンというのは、GPSの援用を受けて自動飛行していきます。ですが、こういった屋内とか、あるいは橋梁の下とかになると、GPSが入らなくなってしまうんですね。そうすると自動飛行ができなくなるという課題がありました。その課題を解決するために、リコーさんの超広角ステレオカメラという技術を使って、要はインドアでもフライトができる、『インドアフライトシステム』というのをこの3社で開発するという経緯に今度は移行していくわけです。これが今私たちの1つのサービスをやっていくための、1つのきっかけになった研究開発にあたるかなと思います。その派生として、今私たちは昨年から、下水管内で点検ができるドローンのサービスを、国土交通省、そして日水コンという建設コンサルタント会社さん、それから横浜国立大学、そして、横浜市と、かなり大勢ですけども、この下水管の点検サービスの研究をスタートしました。あともうひとつは、大成株式会社さんというビルメンテの会社さんと、NTT東日本と、ブルーイノベーションの3社で、オフィス内を巡回する警備ドローンと言いますか、最近は“働き方改革”が叫ばれていますから、残業抑制に使えるのではないかということで、定期的に定時になると「帰りなさい」というアナウンスをドローンで行うという、そういった残業抑制&警備ドローンを今年の3月にリリースし、「残業抑制ドローンとは何なんだ」と非常に話題になりました。そういうことで、これもやはり屋内ですね。こういった、どちらかというと私たちはGPSの入らない、非GPS環境下での自動飛行できるサービスを次々にリリースしています。私たちがここに1つ注目した点は、社団法人でいわゆる航空法の検討を国の方々と一緒にやっていったにも関わらずですが、屋内は航空法の適応外なのです。ですので、そういった意味では、色々なトライアル、チャレンジができるという観点も、結果論ですけど、私たちが注力している背景なのかなと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 熊田 貴之
役職 代表取締役

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