―ユーザーに支持される商品づくりとは―
【ナレーター】
ベビーカーなどの大型用品から哺乳瓶などの小物用品まで、品質を担保しつつ幅広いラインナップを展開するコンビ。
これらの源泉にあるのが、入社2年目に受けたユーザーからのクレームだったと、五嶋は語る。
【五嶋】
商品の使い勝手が悪いというお話を聞いた時に、手が使えなくて不自由だという点が大きな課題だと感じました。そうしたクレームには強いインパクトを受けました。
クレームから色々なものに繋がるというのは非常によくあることなのです。コンシューマープラザというのがその役を担っているのですが、とても大事な役目だと思いますね。
非常に忍耐を要する仕事なので、そこのメンバーについては本当に思い入れが深いですね。
そういう仕事をしていただいていて、それがまた製品になって返ってくる。これは非常に大事なことだと思います。
【ナレーター】
2018年秋には大手自転車メーカーと共同開発した、子乗せ自転車用チャイルドシートを販売予定。その開発の経緯に迫った。
【五嶋】
誰もが移動手段を持っています。その新たなツールとしてできたのが、子乗せ自転車なんですね。
子乗せ自転車やアシストバイクに乗せられるチャイルドシート。これも育児環境が変わってきたことによって見い出すことのできた、新しいルートだと思っています。
そういった環境の変化がまだまだありますから、お役に立てる部分がまだまだ多くあると思いますね。
【ナレーター】
育児環境支援事業やベビーカーの技術を応用した商品を展開するペット事業など、経営の裾野を広げているコンビ。
自社の事業について、五嶋は次のように語る。
【五嶋】
事業自身が社会貢献事業だと私は思っています。
ブランドや要素開発など、色々な部分での宝を使っていくことができると思うのです。育児用品を扱っているコンビだから安心だと思われる、それで入り口の壁が非常に低くなっているというのがありますね。
【ナレーター】
コンビの商品を安心して使うことができる。そうユーザーに感じていただける敷居が低い理由として、商品開発においてあるキーワードを意識しているからだという。
【五嶋】
この商品を買う価値があるストーリー。
ストーリーと一緒に商品を提供させていただいて、それを実感していただくことが次につながっていくんですね。次もコンビの商品を買いたいと。
それはなぜかというと、「ストーリーがコンビの商品にあるから」という形にしていきたいと思っています。コミュニケーションもそうですね。
この商品を使うことによって、赤ちゃんのお世話が出来るだけではなくて、お母さんと赤ちゃんとのコミュニケーションを産み出すことができますよとか。その付加価値のポイントをしっかり明示することが非常に大事だと思うのです。
例えばこの商品を使うことによって時間が節約できますよとか。この商品を使うことによって安全が倍になりますよとか。そういうものを全部付加していきたいですね。
経営者プロフィール
氏名 | 小堀 英次 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1966年7月1日 |
出身地 | 埼玉県 |
座右の銘 | 利他 |
愛読書 | 『生き方』稲盛和夫 |
尊敬する人物 | 両親 |
会社概要
社名 | コンビ株式会社 |
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本社所在地 | 東京都台東区元浅草2-6-7 |
設立 | 1957 |
業種分類 | その他製品 |
代表者名 |
小堀 英次
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従業員数 | 303名(単体) 1,089名(連結) 2,070名(コンビグループ) ※ 2022年12月末現在 |
WEBサイト | https://www.combi.co.jp/ |
事業概要 | ベビー用品/乳幼児玩具などの開発・製造・販売輸出及び技術供与 |