株式会社ブロンコビリー 売上高経常利益率は飲食業界平均の「3倍」以上。名古屋から全国に展開 株式会社ブロンコビリー 元名誉会長 竹市 靖公　

価値観(原点回帰して)

【竹市】

(以前)少しだけ体調を崩しまして、仕事してはいけないといわれたので、3週間分くらい、本を持って、スターバックスに、いちばん長いときは10時間いたことがあって、本を読んだ時に、少し時代が変わったと感じたんです。

安くていいものを売る時代から、お客様が価格よりも価値(を重視)の時代になって、安いだけだったらもうそれを認めないと。安いだけで競争するものに関しては、価格がどんどん競争になるんですね。

他社が出来ない事を自分で勝手に考えまして、当社の得意なことを全部書き出しまして、いちばん当社が得意なことに絞って、それをお客様に提案して認めていただこうと(しました)。

何でもそうだけれど得意なことをやっているほうが楽しいし、好きな事をやっているほうが楽しいし、それだったら高い価値を認めていただいて、その代わりたくさんのメニューをやると、全部が得意なことにならないので、その中で当社が出来ることをということで、狂牛病にはまったときに、(売上)53億で5億3,000万の赤字になりましたから、もう1回経営の原点に帰って、ブロンコビリーならではの強みを生かした商売をしようと。

【竹市】

ここ4年くらい前から社員を3チームに分けまして、店長だけのチームと2番手のチーム、3番手のチーウということで、年間12回合宿をしていまして、3ヶ月に1回ずつ寺で合宿しているんです。

いちばん最初少しだけ2時間くらい(私から)話をさせてもらって、企業理念の話をして、それで企業理念の言葉などについて、皆で5人か6人のチームに分かれて話し合って、それを発表する。朝10時くらいから21時くらいまでやってもらって、21時ころからは全重役と取締役が集まって、畳の部屋で皆とビールや缶チューハイを飲みながら、何でも私に相談してもらう。

店長はたまに会うのですけれど、2番手3番手の人は(会う機会もなく)落ち込むと、もうどんどん落ち込んでいってしまうんですね。仕事のこと、ブロンコビリーで働く価値を根本的なところで理解していただいているのか(確認をする)、ということなんです。