三菱地所パークス株式会社(旧株式会社駐車場綜合研究所) 駐車場管理とサブリースサービスを展開。開発段階からコンサルティングで参画する 三菱地所パークス株式会社(旧株式会社駐車場綜合研究所) 元代表取締役会長兼社長執行役員 大嶋 翼　 (2013年6月取材)

価値観(社是について)

【大嶋】

うちの経営理念というのは、多くを言わないで一言で表すという事は大変難しい事の1つですから、それを社是に選んでみて、皆さんにひとつ考えてもらおうと。「ありがとう」というのは、どういう事なのかという事で、自分を磨こうよと。そうすれば「ありがとう」と言ってくれますから。こういう意味が大変強いですね。お客様から「ありがとう」と言ってもらう為には、どうしたらいいかという事。色んなサービスをしたりする事もいいんだけれども、自分を磨いていって、その中から「ありはとう」と言ってもらうと、大変効果があると言いますか。仕事やってて良かったなというふうに思いますね。

やっぱり駐車場はサービス業って、「ありがとう」ってこういうふうに理念を決めた為に、その「ありがとう」を表す為には、サービス業としてのホスピタリティがないと。だからおもてなし系駐車場と言ってもいいと思うんですとね。それを徹底的に磨き上げる。

【大嶋】

それと後はコンサルティング機能というのは、大変難しくて町づくりその他、中国行ってドイツ、アメリカ、イギリスのコンサルティングの専門家と会いますけど、やはり駐車場の専門家はいないですね。

だから世界的にもこの駐車場の1から10まである程度全部幅広く知識があって、ある町づくりに参加した時になるほどねと言っていただける。そういう仕事をやっている人、今中国にいますかと言うと、これはほとんど皆無と言ってもいいと思っているんですよ。

なかなか駐車場のコンサルティングというのは、奥が深くて町づくりに入るともっと深くなってきますから、そうするとなかなかその知識を得るだけでも、法律だけでも30〜40知らないと出来ないとか、あと技術論があったり、デザインがあったり、大変幅広い世界ですから、ここはもっと深めることによって、他さんが追いついてこられないような企業を育て上げる事はまだまだ可能かなと。

そしてこれも国際化というか、グローバリゼーションの中に一石を投じるという良い武器になるんじゃないかなというふうに思っています。