Vol.1 歴史
歴史
【谷本】
私は1994年〜2000年までシリコンバレーにいまして、当時やっていた仕事はコンサルタントという肩書き出はあったのですが、実質的にはシリコンバレーにある面白いベンチャーというか将来有望なベンチャーを発掘してきて、そのベンチャーのパートナーを日本の企業に求めるという、向こうのベンチャーと日本の大企業をマッチングメーカーみたいな仕事を6年間していました。
その中で1994年から98年までは現地にある小さい会社の社員として、いちプロフェッショナルとしてそういう仕事をしていて、1998年に独立しまして、最初にやっていた仕事は、同じようなアメリカのベンチャーと日本の大企業を繋げる仕事だったのですが、そこ頃から新しいビジネスを自分で立ち上げようと思って、半分は今言った仕事でお金を儲けて、半分は完全にフリータイムにして、新しい事業のネタを自分で考えるということをやっていました。
今のリアルコムのアイデアの大元は1999年の夏くらいに思いついて、ただ、その時には今のリアルコムのアイデア以外のアイデアもいくつかあって、それをだんだんとスクリーニングしていって、最後に残ったのがリアルコムで、これやろうと決めたのが2000年に入ってからです。
【谷本】
大きく2つあって、最後にリアルコムのアイデアにするか、もう一つ別のものにしようか悩みました、もう一つの方というのは、ちょっと古い言葉でインキュベーターというか、自分でベンチャーを育てる方の仕事をいろいろな仕組みを作ってやろうと考えていました。結局それを辞めた理由は、周りを見回した時、そういうインキュベーションをやろうという人が山ほどいたんです。
これだけ育てたいという人がいる割には、育ててほしい人がそれほどいなかった。数からして、育てる方ばかり作ってもしょうがないわけで、踊る阿呆に見る阿呆ではないですけど、どちらかだったらやはり「踊る」方がいいよね、ということでリアルコムにしたというのが1つで。
もう1つは会社を始めていく上で、重要だと思ったのは、その仕事をライフワークに出来るかどうか。ビジネスをやれば短期的には上手く行く時もあれば、上手くいかない山あり谷あり、いろいろあると思うのですけれども、上手くいかない時でも、いい意味で、自分の仕事をエンジョイできるか、というのが続けていく、あるいは成功するためには非常に重要だと思いました。
その際に、自分は本当にインキュベーションみたいなものを一生やるのか、あるいはリアルコムのアイデアを一生やるかと、考えた時に、世の中の評価基準で成功していると言われようが言われまいが、やり続けられると思ったのがリアルコムのビジネスだったというのが、このビジネスにした最後の決め手でした。
経営者プロフィール
氏名 | 谷本 肇 |
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役職 | 元取締役 |
生年月日 | 1964年6月30日 |
会社概要
社名 | Abalance株式会社(旧リアルコム株式会社) |
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本社所在地 | 東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー5階 |
設立 | 2000 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
谷本 肇
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従業員数 | 単体(本社部門):35名、グループ連結:1,430名 |
WEBサイト | https://www.abalance.jp/ |
事業概要 | グリーンエネルギー事業、建設機械事業、IT事業の3事業を展開。現在は太陽光事業が主力 |