Vol.1 歴史
歴史
【古川】
僕は、高校卒業しまして、滋賀県出身なのですが、売れない漫画家ですぐに上京した。ずっと漫画を描いていたのですが、ずっと売れなくて、30歳くらいまで描いていた。結局運送や掃除、サンドウィッチマンなどのアルバイトをしながらやっていたんですけど、結局漫画専門の古本屋を始めたら伸びて、古本屋が本業になっていった。最初は多くするつもりもなかったんですけど、小さなお店で好きな漫画を描けたし、1日で1万円程度お金が残った。当時30歳のとき、新宿のゴーゴークラブで呼び込みしているときに、土日の深夜から徹夜して時給200円程度、昼間だと120円程度、そのときに1万円程度手元に残った。座っているだけで、すごくいい商売だと思っていた。個人でやる場合はすごくよかった。従業員がだんだん増えてきて、その中で従業員が結婚して、結婚式に出させてもらって子供ができて、その子供の名付け親になったときに、従業員に責任があるなと、会社を大きくしようと、そのとき初めて思った。
【古川】
日本の漫画・アニメ・おもちゃは、世界中で需要が大きい。だから売れることは売れる。潜在需要、日本における需要がある。今でこそ日本の漫画やアニメは日本の文化だと、国もある程度認め助成金も出している。たかが10年前は、全然そんなことはなかった。漫画なんてというのもあった。まんだらけを始めた20年以上前はひどかった。神田の古書市場という古書店が集まる市場があって、漫画だけ集まっているといったら「隅っこでやっていなさい」「大きな声を出してはだめだ」セリとかもあったが、最初は参加させてもらえなかった。
経営者プロフィール
氏名 | 古川 益蔵 |
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役職 | 代表取締役会長 |
生年月日 | 1950年10月21日 |
会社概要
社名 | 株式会社まんだらけ |
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本社所在地 | 東京都中野区中野5-52-15 |
設立 | 1987 |
業種分類 | 小売業 |
代表者名 |
古川 益蔵
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従業員数 | 395 名 |
WEBサイト | http://www.mandarake.co.jp/company/ |
事業概要 | マンガ専門古書店の最大手。アニメ原画・玩具販売も。独自の値付け・鑑定で市場影響力大 |