株式会社ドトールコーヒー ~一文無しから生まれた日本一企業 『ドトール』誕生の軌跡~

Vol.7 エピローグ

株式会社ドトールコーヒー 名誉会長 鳥羽 博道 (2013年7月取材)

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―エピローグ―

【鳥羽】

シンガポールやドバイであるとか、あのくらいの世界が注目するのはそんな難しいことではないんです。もっと象徴的なものを作らないといけない。シンガポールはマーライオンと今度作った宇宙プール。あれを超えるようなものを作らないといけない。象徴的なものを作り上げて、世界から引き寄せてそれで日本全国に観光としていくというような状況を作ったらいいのではないかと、この間話をしたんです。

私がシンガポールのリー・クアンユーをいちばん尊敬するというのはなぜかというと、ブラジルの帰りにあそこの貧民窟を見ているんです。23歳の時に見ているんです。その貧民窟を1人の指導によってあれだけにしたということにおいて、やっぱりリー・クアンユーは偉いなと。リー・クアンユーが最初に取り上げたのが、すべての国民に住宅を与えてすべての国民に仕事を与えて、そして公園国家にしたいという事。治安が良くないと観光客が来てくれないということで日本の交番を真似て交番を作って治安維持に努めた。清潔で治安維持に努めて税制優遇すると世界から一気に集まってきた。そうすると雇用が生まれた。雇用から天引き預金することによって次から次へマンションを作っていって全国民に住宅を提供するということと、次は観光国家やIT、金融国家と次から次へと成長路線を打ち出しました。

【齋藤】

あれは一つの企業みたいなもので、彼はCEOですよね。テーマを変えていく。

【鳥羽】

この間安倍さんにも、シンガポールでできたことが日本でできないことはない。ドバイやマカオにできたことが日本にできないことはないと伝えました。

【齋藤】

ドバイもほかのまわりは全部石油だらけで、あそこだけは石油がほとんどないからだからいろいろ知恵を絞ってロジスティックの中心だとか、金融の中心だとかなんとかやってそれがかえって繁栄しているということですね。

私は毎朝7時半前後に、家内と一時間ぐらい相当早足でウォーキングをしていまして、ある時はドトール、ある時はエクセルシオールに必ず寄ってコーヒーを一杯飲んでいるのですが、両方とも本当に社員の対応が丁寧でかつ機敏でお客様のことを本当に目配りしているという感じでした。両方とも同じような質なので、たぶん会長が社訓というものを命じたのではなく、自然発生的に出てきたものをみんなで実践して、中には新入社員もいるのでしょうけど、社内の4、5人が再教育するという形で、いい回転になっているなとお店に入ったとたんに感じます。

今や日本の大きな文化、あるいは社会になくてはならないインフラとしてのドトールグループ。引き続き、今度はドトールグループだけではなくて日本。最初にお話しされたように日本のこれからの行く末についてもぜひ提言していただきたいと思います。本日はありがとうございました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 鳥羽 博道
役職 名誉会長
生年月日 1937/10/11

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