株式会社日本トリム ~業界にイノベーションを起こした フォント開発のパイオニア企業が明かす、挑戦を続けるための秘訣~

Vol.1 歴史

株式会社日本トリム 代表取締役社長 森澤 紳勝 

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歴史

【森澤】

僕が創業したのが昭和57年、その時代というのは水が売れる時代ではなかったんです。僕はサラリーマンをしていて、37歳を超えたら自分で何かをやるのは止めようと。それはなぜかといいますと、体力的なこと、それから子どもにお金がかかり出しますね。だから37歳がタイムリミットだね。そう思ってずっとサラリーマンをしていたんですが、37歳の時に独立するチャンスが訪れました。その時に「水」ということに着目しました。ですが、水が本当に売れるかどうかは全くわからなくて、むしろ周りからはバカ呼ばわり、あるいはきちがい呼ばわりみたいな話をたくさんされました。そういう時代でしたね、スタートした時は。

【森澤】

僕が一番衝撃を受けたのは、例えば中国であったり、あるいは韓国、台湾であったり、経済が遅れている国で、皆さん水を買って飲んでいる。本当に衝撃的だったのは、万里の長城に行った時に、あまりきれいな格好をしていない子どもたちがペットボトルで水を持っているんです。買っているんです。それはものすごく衝撃的でした。だから水は買うものなのか、あるいは水は価値があるものなのかということをその時に思って、やがてそういう時代が日本に来るのではないかと思いました。これがきっかけですね、スタートは。

【森澤】

私自身がこの事業を上場させようとか、あるいは企業として確信を持てたというのは、台湾大学と共同研究をしたんです。台湾大学と私どもが共同研究をして、その中でこの水には活性酸素を消すということがわかったんです。普通の水ではない。機能を持った水だということがわかってきました。だからそういう点では企業として、あるいは事業として確信を持ってできたということだと思います。

【森澤】

基本的に我々の作っている機械というのは、厚生労働省から効能効果、そういったものを取っているんです。いろいろな大学で化学実験をして、これが人間の体にとって有効ですよ。もっと具体的に言うと、胃腸症状の改善に効果的ですよという効能効果を取ってあるんです。私がいくらそう言ったところで、たかが水。水で人間の体が健康に良くなるだとか、あるいは病気が良くなるということは、考えられないというのが常識ですよね。だから当初はお医者さんがまず先頭で反対しました。それはもう大変な苦労でした。それを変えていくのが。つらいとか、嫌な思いというのはたくさんあります。亀岡で、これは材木屋さんでしたが、飛び込みで営業に行って、何をしに来たんだとか、詐欺師みたいな言い方をされて、罵倒されたことを覚えてます。それがいくつもあります。

【森澤】

創業というのは無から有を創るわけです。形のないものから形を作る。そういう点ではすさまじいことなんです。創業社長というのは皆これをやってきてるわけですが。その時創業して何年間かというのは、会社が明日つぶれてもおかしくないわけです。明日をも知れない会社。そういうところへ、社員を採用するわけです。僕が創業時に一番つらかったことというのは、お金ももちろんですが、人の採用でした。この人の人生を僕は預かれるのかと。僕と一緒じゃなかったら、ほかの会社へ行って、違う人生を歩んで、幸せになるかもしれない。そう思うだけでものすごくつらいんですよ。その人の人生を預かれる会社か、あるいはそれだけの人間なのかと自分に問うと。だって1回しかない人生を歩んでいるわけですから。その人を預かれる。それが怖くて、つらくて。そういうことがずっとあって、きて、今もそうなんですが。僕がやってて良かったというのは、その都度人に恵まれてきた。それが良かったんだろうと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 森澤 紳勝
役職 代表取締役社長
生年月日 1944年10月8日
略歴 1986年 株式会社モリサワ入社
1999年 取締役営業本部長として営業統括
2006年常務取締役執行役員営業本部長
2007年 専務取締役執行役員営業本部長
2009年5月代表取締役社長就任
出身地 兵庫県

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