森下仁丹株式会社 創業120年超。日本古来の医薬品『仁丹』の製造技術を新分野に活用 森下仁丹株式会社 元取締役会長 駒村 純一  (2014年11月取材)

Vol.4 ビジネスモデル

インタビュー内容

―ビジネスモデル―

【聞き手】

宣伝の新しい手法などはありましたか?

【駒村】

今はどの分野もIT化が進んでいるので、うちがブランドニューなものというのは難しいと思うので、今後は主にシームレスカプセルの技術を使ったチャレンジングなプロジェクトが事業化されることが大きいですね。

【聞き手】

世界に出ていかれるということでしょうか?

【駒村】

もともと欧米の仕事が多くてもう日本のマーケットだけではなく、今後少子化で市場が縮んでいく中海外で製品を売っていかないと業績は伸びない。

【聞き手】

アジアに力を入れているのでしょうか?

【駒村】

はい、力を入れ始めたぐらいです。

【聞き手】

今後はそういったところも市場を取りにいかれますか?

【駒村】

はい、いきます。

【聞き手】

ある種100年を超えての新しい挑戦ですよね。

【駒村】

そうですね、2013年の創業120年で一回終止符を打って、そこから新しい120年という考え方ですね。

【聞き手】

リスタートとでも言うんでしょうかね。

【駒村】

大還暦をもう一度やりますよと、240年の後にはすごい企業になっているというところのスタートアップですね。今までの120年は一回忘れて大事な部分は引き継ぎながら新しい形の「森下仁丹」にしていく元年ですね。

【聞き手】

現在就任して8年ということで、昨年リスタートした120年を見据えてご自身でこの会社をどのようにしていきたいとお考えでしょうか?

【駒村】

一つはシームレスカプセルの用途開発、産業用途に開拓して早い事業化に結び付けること、それと医薬品・サプリメントの海外での製造、そしてヘルスケア事業ですね。健康に関連する違う領域をこれから始めようとしています。ストレス解消をするような商材の新たな事業をスタートさせたところです。健康にかかわる事業のジャンルをもっと広げていく、同じ領域で商品を沢山作ればいいわけではないです。他の領域で可能性の高い所を探し出してそこに投資をしていく発想ですね。

【聞き手】

ではこれからどんどん関連事業が増えていくのですね。

【駒村】

はい。どんどんやっていかないと売上増には届かないですね。


経営者プロフィール

氏名 駒村 純一
役職 元取締役会長
生年月日 1950年5月3日

会社概要

社名 森下仁丹株式会社
本社所在地 大阪府大阪市中央区玉造一丁目2番40号
設立 1936
業種分類 教育・学習支援・医療・福祉・複合サービス業
代表者名 駒村 純一
従業員数 連結354名 単体326名 (2024年3月31日現在)
WEBサイト http://www.jintan.co.jp/
事業概要 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器ならびに食品等の製造および販売
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