株式会社学研ホールディングス ~赤字部門の学研教室をV字回復!社長が描く、未来の教育とは~

Vol.2 学研転職と学研教室の躍進秘話

株式会社学研ホールディングス 代表取締役社長 宮原 博昭 (2015年9月取材)

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―学研転職と学研教室の躍進秘話―

【聞き手】

今のこの学研という会社に転職をされるわけですけれど、転職をしようと思われたきっかけというのはどういったことなのでしょうか?

【宮原】

やっぱり、貿易の仕事は面白かったのですね。

【聞き手】

はい、何か面白そうなイメージはあります。

【宮原】

今でも自分が覚えているのは、自分の最初のオーダーインボイスを変えて、輸出関税含めて検査をして、輸出して、その船が出ていくと。20フィートコンテナとか40フィートコンテナが出て行くのが、今でも港から出て行くのを見送っていたことをすごく覚えていますし、夢もあるしロマンもあるしというところに面白さを感じました。

ただ5年で、ちょっと物足りなくなって、よく建設とか土木の人間たちが地図に残る仕事をやっているのだというのを聞きます。自分達が橋をつくったりダムをつくったりしているので、地図に残るじゃないですか。そういうことを聞いて、何か残る仕事がしたいという想いがすごくありました。そして、それだったら医療か教育だというところで、医療の場合は、ちょっと怪我をしたり病気になられた方を診たりすることが多いですが、教育だと全て見ることができるので、教育業界に行こうとして、たまたま学研が募集していたので、応募しました。だから、教育業界に行くというのは、自分で決めていました。

【聞き手】

当時は、学習研究社という社名でした。

【宮原】

略して学研と言っていたんですね。

【聞き手】

ちなみに私の子どもの頃は、学研さんの教材で『科学・学習』には随分お世話になりました。

【宮原】

私と兄は両方取っていました。

【聞き手】

そうなのですね。

【宮原】

そして、僕が科学ファンの方でしてね。

【聞き手】

そして、僕が科学ファンの方でしてね。

【宮原】

やっぱりそれが一番大きかったなと。科学の色々なキットも面白かったですし、凄く親しみを持っていましたから、自分の子どもにも取らせていましたし、2人とも学研教室通わせていますから。とても好きな会社ですね。

【聞き手】

ご経歴を見させていただいていますと、学研教室といいますか、塾の分野といいますか、そういったところを中心に歩んでこられたのかなとお見受けしたのですが、ご入社された時はどういうお仕事をされていらっしゃったのですか?

【宮原】

学研教室というのは当時赤字部門で、できたばかりだったので、正社員がやる業種じゃなかったものですから、私も当時は勤務地限定職という転勤のない職種で、給料もその分低いのですが、入らせていただいて、学研教室の立ち上げをずっとやらせてもらいました。

【聞き手】

苦労といいますか、当時はいかがだったのでしょう。

【宮原】

最初はもう全然駄目でしたよ。当時の名前は、学研教室ではなく算数国語教室という名前でしたから、学研がやっているというところから説明しないと、誰も見向きもしてくれなかったですね。ですから、とても苦労はしました。今はとても多くの方が会員になってくださっていて、立派に成長していますけど、当時は本当にいつつぶれるか分からないような事業体だったのはとても印象に残っていますね。

【聞き手】

実際に大変な状況の中から、今やその学研を支えたといっても過言ではない事業に成長させていかれたわけですけれども、成長させる中で戦略的なところというのはどういうことを考えてやってらっしゃったのですか?

【宮原】

大学時代、軍人の勉強もするのですが、マーケティングとかマネージメントとかも勉強していましたし、MBAは結局取れませんでしたが、MBAまわりの本も読んで、民間に出る時の覚悟で読んでいました。ですから、学研に転職することが決まった時も、教育業界の流れとか、そういう本がすごく好きなこともあるのですけど、読んで知識を溜めました。

そしていわゆる普通のビジネスマーケティング通りにやっていって、成功して伸びていったというのがありますね。

【聞き手】

ちなみに、外側から見ておられた時の学研という会社と内側に入られてから見た学研という会社、何かギャップのようなものはありましたか。

【宮原】

厳しい会社だと思っていました。

【聞き手】

実際はいかがだったのでしょうか。

【宮原】

実際は本当に良い人が多いですね。ですから、自由にやらせてもらえるというのは、すごく面白いですし、「へえ、実際はこうなのか」とは思いましたね。

【聞き手】

大企業というよりは、割と自由闊達に社員に色々なことを任せてくれる様なムードだったと。

【宮原】

そうですね、自由だと思います。今もそうだと思いますけど。損益は当時より厳しくなっているのですが、社員さんの発想とかは重視しながら、企画は実行できるようにはなっていると思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 宮原 博昭
役職 代表取締役社長

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