山本化学工業株式会社 ~ウェットスーツ素材で世界シェア70%。日本初の機能性に優れたウェットスーツを開発~

Vol.1 バイト漬けの大学時代

山本化学工業株式会社 代表取締役社長 山本 富造 (2016年1月取材)

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【聞き手】

本日は大阪の下町にある従業員73名の中小企業でありながら、世界を代表するトップスイマーに注目される、山本化学株式会社の山本富造代表取締役社長にお話を伺っていきたいと思います。同社は世界一速く泳げる水着を製造されています。それでは社長、よろしくお願い致します。

【山本】

よろしくお願い致します。

―バイト漬けの大学時代―

【聞き手】

ひいおじい様の代からの会社ということですが。

【山本】

そうです。我々もともとは石川県なんですが、そこからだと僕で13代です。大阪に出てきてからでも5代目ですから。いわゆるケミカル、化学の世界に入ってからは4代目になります。

【聞き手】

おじい様も、お父様もどちらかというと理系で、研究者あるいは発明家だと伺っております。

【山本】

特にうちの父親は、家の跡を継ぐことがなければ、国立大学の教授になりたかったそうで、確かにどちらかといえば理系が多いですね。

【聞き手】

ご自身は理系に進まれなかったそうですね。

【山本】

父親は理系に進んでほしかったようですが、僕はあまり好きではなかったし、一生懸命勉強したくもなかったので。父親からすれば本当に不本意な息子で、「こいつは理系に行きやがらない」と思ったでしょう。でも、仕方がないということで諦めたようです。

【聞き手】

学生時代には、さまざまなアルバイトをしてかなり稼がれたそうですね。

【山本】

百貨店の荷物配送から、お正月の祝代(いわいしろ)の鯛焼き、県会議員の候補者の運転手など、確かにいろいろやりました。

【聞き手】

幅広いですね。

【山本】

ええ。でも、アルバイト代は全部、近畿鉄道の株式購入に充てたんですよ。

【聞き手】

どういうことでしょうか?それも当時の学生としては珍しいお金の使い方だと思うのですが。

【山本】

四万何千株か集めると、フリーのチケットがもらえたんです。

【聞き手】

株主優待みたいなものですか?

【山本】

全沿線の乗り降りが無料になるんです。大学に行っている間に、なんとかそれを得たいと思っていました。残念ながら、目標は達成できなかったのですが。

【聞き手】

すごい目標を立てたのですね。

【山本】

どこまでもタダというのがいいでしょう?(笑)

【聞き手】

学生時代のアルバイトで、月に70万円くらい稼がれた時もあったそうですね。

【山本】

70万円から80万円。12月になると80万円は稼いでいましたね。

【聞き手】

当時からすれば、ものすごい金額です。今でもそうですが。

【山本】

1日1時間半くらいしか寝ていませんでした。それでも、若いからなんとかなる。すごいですよね。今だったら、3日で死んでしまいます。

【聞き手】

働くことがお好きなんですね。

【山本】

今、そのように言われると、どうかと思いますが、自分でもはっきりとは覚えていません。アルバイトでも、始めたらそれなりの責任がありますし、やることはきちんとやらなければならない。特に季節のアルバイトの場合は時間が限られています。だから、どんなに量が多くても、とにかく確実に毎日をこなす必要があるんです。でないと、周囲に迷惑がかかりますから。もちろん、たまたまそういうアルバイトを選んだのかもしれませんが。

社長プロフィール

President's profile
氏名 山本 富造
役職 代表取締役社長

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