山本化学工業株式会社 ~ウェットスーツ素材で世界シェア70%。日本初の機能性に優れたウェットスーツを開発~

この社長のもとで働きたい

この機能は、「社長名鑑」の姉妹サイト「転機」との合同企画にて行っております。
下記のボタンより「転機」にご移動の上、詳細をご確認頂き、情報をご送信ください。

応援メッセージ
この社長に直接提案

Vol.3 25歳での社長就任とアメリカ合衆国との裁判

山本化学工業株式会社 代表取締役社長 山本 富造 (2016年1月取材)

[もっとみる]

―25歳での社長就任とアメリカ合衆国との裁判―

【聞き手】

それで、25歳の時に突然お父様から。

【山本】

そう、交代しようという話で。
うちの父親はもともと経営者になりたくなかったわけですよ。長男をまんまと入れたわけですから。なぜ変えるのかと聞いたら、自分が60歳だからと、別にこちらがいくつかは関係ないんですよ。自分が60歳だから変わると。

【聞き手】

引退すると決めてらっしゃったんですね。

【山本】

引退するといったけれど、引退したのかと言ったら、引退しないで毎日色々言うんですよ。本当に引退するのならいいけども、引退はしないで、口だけ出すと。困りごとがあると、「お前が社長なんだから、困りごとを相談するな」と言うわけです。

【聞き手】

お若いときに譲られたというのもありますし、まだまだご自身の中でも気になるところが、ご心配どころがおありだったのでしょうね、きっと。
でも25歳の時に突然変わると言われて、とりあえずそういうふうに言われた時何からやろうかなど、考えられたのですか。

【山本】

代表者になれば、自分の好きにできるようになるかなと、最初は何となくそういう感覚が凄くあって、やったのが。
うちは2月が決算ですから、5月に役員改正で変わって。7月1日に、7月に内務省から内容証明が来て、アメリカの商務省から、訴えを起こされましたと。それはそのアンチダンピング法で我々がアメリカで不当に安く売っていると。と言うことに対してあの時代は1980年代は、日立さんから東芝さんから大手の三菱さんから、日本の大手の会社は全てアンチダンピングをやられていた時代ですから。その時我々のような中小企業にまでそんな話が出てきて。僕の社長業の1番最初の仕事はそれなんですね。アメリカ合衆国との裁判。

【聞き手】

壮大なスタートですね。

【山本】

格好はいいけど大変なことだなと。

【聞き手】

その当時の商品というのは

【山本】

それはウェットスーツの素材。
ウェットスーツの素材をアメリカ市場に、85.7、87.53パーセント、本当の数字か分からないけども。

【聞き手】

それだけ多くのシェアを。

【山本】

それをとって、アメリカ産業に打撃を与えているというのが、向こうの提訴された理由はそれだったんですよね。

【聞き手】

簡単に引けないわけですよね、それだけのシェアを取っている商品なので。
その結果どうなったのですか。

【山本】

仮決定というのが9月にありまして。それが17.5パーセント、二重課税なんですよ。普通に4.6パーセント払った上に、また17.5パーセント払わないといけない。それで日本の価格と輸出価格の調整をしようとするわけですよね、向こうは。その仮決定が下って、そのあと、商務省から一週間調査に来るんです、ちゃんと。
週末に、ちょうど土曜日にになって、金曜日の晩に、土日はどうするのと聞いたら、何もないという話で。うちは家が奈良なので、奈良の大仏を観に来るかと。日本の役人なら「そういうものは絶対だめです」と言うと思うんですけども、向こうは「いいの?」という話で。

【聞き手】

せっかく日本にきたし、日本観光も。

【山本】

それはそれで、これはこれだから、こちらもどうこう思ってないので、休みなので。神戸に泊まっていまして、神戸に迎えに行くと、お約束をして。土曜日の朝に車で迎えに行ったんですよね。父親がアメリカにたくさんモノを売っているから、アメリカのものを買わなければいけないと。材料をアメリカのものを買い、自動車もアメリカの車に乗っていたわけです。リンカーンのタウンカーという5メートル80センチくらいあるんですよ長さが。それに乗っていたので、それで迎えに行ってあげようと迎えに行ったら、彼らが感激して、見た瞬間に目が丸くなって、あなたのところはアメリカの車に乗ってくれているんだとね。

アメリカに物を売っているからには、我々も買っているんだというね。もう感激したというので、とてもそれに喜んで、土日その車で京都と奈良、観光に連れて行って。それで調査が進んで。帰る時にもうね、「アメリカのものを買ってくれている会社という、一方的に売っているのではなくて、買っているということは、自分たちも報告書の中で、強調するからね、自分たちのやれる範囲は限られているけども、最大限、あなたのほうにマイナスにならないように、僕らも協力する」と言ってくれて。その17パーセントが3.02パーセントに下がったんですよ。

【聞き手】

凄いですね。

【山本】

だからやはり、アメリカの車も乗らなければいけないなと。

【聞き手】

でもやはりその、心意気というか、その想いのようなものは、国を越えても同じ人間だとやはり伝わる部分なんだなと。

【山本】

そういうこうフェアトレードで買ってももらうけど、向こうのものも買うという、やはりバランスはちょうどにはならないにしても、やれる範囲はそういうことをやるという努力はやはり必要でしょうね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 山本 富造
役職 代表取締役社長

この社長のもとで働きたい

この機能は、「社長名鑑」の姉妹サイト「転機」との合同企画にて行っております。
下記のボタンより「転機」にご移動の上、詳細をご確認頂き、情報をご送信ください。

応援メッセージ
この社長に直接提案