株式会社井筒八ッ橋本舗 ~創業200年超。京都の銘菓『井筒八ッ橋』などを製造・販売する老舗和菓子メーカー~

事業を永続させるための経営戦略

株式会社井筒八ッ橋本舗 代表取締役社長 杉野 善彦 (2016年3月取材)

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事業を永続させるための経営戦略

【聞き手】

2014年にご就任されて、経営者として色々なことをやって行く中で、こちらの3本柱以外でも、商品開発に取り組まれたと。

【杉野】

社長になりましたんでね。これは気張って、新しい商品をださなあかんとPRせなあかんと思いましてね、3品ほど商品を出したんですね。そしたら、それはそれなりに売れてまして、一定の市場があったんですけど、6代の佐兵衛からですね、杉野君と、この商品はほんまに京都にゆかりのある商品で、ほんまもんだと思って作っているのかと言われまして、そうおもたらですね。すぐにやめた方がいいんじゃないかとアドバイスをもらってね、すぐにやめました。

【聞き手】

その時に自分なりにはほんまもんとおもって作っていますというのはなかったんですか?

【杉野】

そこがね、自分の心の中にも迷いがあったと思います。京都らしい商品を作らなあかん。で京都らしい製品の派生商品として、その商品を作ったんですけど、ほんまもんかって言われると、そこに少しブレがあったように思います。

【聞き手】

どうしても売れる物を作らなきゃとかそういう思いになってしまうんですかね。

【杉野】

そうなんですよ。そんなあせったらあかんと、ほんまもんをずっと追求していきなさいと言われまして、その商品を自分が判断して、売るも売らんも社長の判断やということで言われまして、決断致しました。その売り上げをどうやって取り戻そうかなと、ちょっと雑念は入りますけど、でも、今少しぶれることが10年、20年先に大きなブレとなっては大変なことになますので、そういうブレていることは、早いうちに修正をする、本当に日々の仕事を通じて、そういうことを一生懸命勉強させて頂いています。

【聞き手】

でも、だいぶ時代も変わってきていますし、お菓子の業界も色々な形で参入されてらっしゃって、群雄割拠といいますか、京都のお菓子、名物、新たな物がたくさん生まれていると思うんですが、その中で老舗ののれんを守って、物を作り続けていくって、やっぱり一番大切にされていること、それは先ほどおっしゃったほんまもんですか?

【杉野】

ほんまもんです。私共は八つッ橋を一子相伝で作り続けている会社ではなくて、京都の歴史文化の中から発掘されるお菓子。これを世の人にお届けして行って、京都のことを知っていただくというお菓子作りの理念を持って継承させて頂いてますので、それがほんまものとしての商品作りになっていく、それがなかったら、続かないと思います。常に拡大を目指して、仕事をするのではなくて、本当に売れない、買って頂けない時代もあれば、どんどん勝手に買っていただけるような時代もありますけれども、売れない時代に焦って売ろう売ろうとするのではなくて、その時はしっかりと身を縮めて、守る。そして、売れていく時代の時にしっかりと買っていただけるような、売り方であったり、商品の手直しであったり、そういうことをやっていく、そういう緩急を時代に合わせながらこの事業を続かせていくという永続させるということを主眼としたですね、経営のスタイルを継承していきたいというふうに考えております。

社長プロフィール

President's profile
氏名 杉野 善彦
役職 代表取締役社長

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