Vol.5 女性の“美”を追求した経営戦略
―女性の“美”を追求した経営戦略―
【聞き手】
最近は、調理やこういった健康など色々な分野をつくっていらっしゃいますよね。やはり今後は時代に合わせてその辺りも伸ばしていくのでしょうか?
【楠野】
そうですね。美容と健康というのはよく言われます。我々の場合は、特に美容という捉え方を、ヘアスタイルやおしゃれ、お肌の手入れなど、外見的な要素もありますが、いわゆるインナービューティーという形もあります。特に、その辺りは調理の部分です。中から美しくしていこうという意味です。健康体でなければ、いくら着飾っても、やはり健康美が取れませんから。
そういった観点から、調理家電におきましては、ジュースミキサーは特にそうです。いわゆる栄養食や健康食など、おいしい栄養のある美容にいいジュースやスムージーなどをつくって、手軽に飲んでいただくというところから、調理家電という形で伸ばしていきたいと思います。特に、今日では昨年50周年を迎えた流れの中で、単に美容と健康という会社だという今までのやり方を言うのではなく、テスコムという会社はどういう会社かと言われたときに、全社員が同じ一つの言葉で答えていけるような会社にしていこうというところで、これも創業50周年プロジェクトチームをつくって行っています。2年半ぐらいですかね。経営理念から企業理念、コーポレートメッセージなど、社内および社外的に発信できることも含めて、一つのこれからのテスコムのあり方を、プロジェクトメンバーを集めて活動してきました。
その一つとして、今言った、テスコムという会社は何と呼ばれたいか、また、我々は答えたいかということで、「女性のキレイをつくる会社」という形にしました。単に美容ですと、キレイをつくるとか、キレイにさせたいなどという形です。
最近は、男性の方も当然メンズエステ等がありますが、そうではなく、あえて我々の場合は女性にこだわろうと思います。女性のキレイをつくっていく会社にしていきたいと思います。その一つの活動の仕方として、「女性キレイ研究所」をつくりました。これも女性主体でありますが、男性社員もいます。10数名を各部署から集めて、まずテスコムの女性のキレイというのは何なのか、皆さん一般のお客様、これは日本の国内だけではなくて、行く末はグローバル、世界に向けてもそういう世の中の女性の方たちがキレイということは何なのかということを、我々としてもリサーチして、我々としてできることは何なのかということを研究していくということでスタートしました。
そこから、色々と我々の事業活動事態、当然、商品開発にもつながってきますが、ただそれだけではなく、世の中の社会貢献にももっと積極的に働きかけをしていこうと思っています。女性を対象にした、女性のキレイをつくる会社という一つの概念を大事にして、そういったことをどんどん勉強し研究をして、少しでも多く社会貢献をしていこうという考えで、今スタートしたばかりですが、攻めております。
経営者プロフィール
氏名 | 楠野 寿也 |
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役職 | 取締役副会長 |
生年月日 | 1960年5月23日 |
会社概要
社名 | テスコム電機株式会社 |
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本社所在地 | 東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス テスコム五反田ビル |
設立 | 1971 |
業種分類 | 機械器具製造業 |
代表者名 |
楠野 寿也
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従業員数 | 163名 |
WEBサイト | https://www.tescom-japan.co.jp/ |
事業概要 | 理美容電化製品並びに小型家電製品の販売 |