Vol.6 今後の展望と視聴者へのメッセージ
―今後の展望と視聴者へのメッセージ―
【聞き手】
ここからさらにまた時代の流れに合わせて新しく行っていきたいビジネスはありますか?
【椛澤】
海外については、ハンデがないと考えています。日本は1つの枠を設定してしまうところがあります。ところが、そうではない世界が国外にはあります。「思いがすごい」とか「意欲がすごい」ということで「やってみろ」という、チャンスを与えてくれる環境があるのです。そういう意味では、我々が介護で海外進出するということも、それがあるからこそ受け入れてくれて、他が上手くいかないような中で上手くいっていると言っていただけるような状況があると思います。そういう意味で、日本というバックボーンは強いです。細かいことは別にして、日本が持つ技術立国やサービスはバックボーンとして強いわけです。そのバックボーンを持っているのが我々です。海外はチャレンジングなものを受け入れてくれるわけです。今、介護で海外進出して、ミャンマーなどを含めるとおよそ7つの拠点を構えています。その拠点をつくるということは、我々としては偶然にも受けていただいたから(拠点をつくれることは)普通のことだと思っていたのですが、このような仕事で拠点を構えるということが難しいということを客観的に理解したのです。ここを拠点として日本をバックボーンとするものを何か持っていけないか、つまり、介護だけではなく、介護サービスを切り口として参入するというのが今後の展開方針です。中国の成都で既にスタートしたのが、デンタルクリニックです。これを中国で、成都のパートナーと展開します。その第1号が先日スタートしたばかりです。これが今の考え方です。日本はお医者さん1人に対し、1200人の患者さんがいますが、中国は1人に対して2万人の患者さんだそうです。それほどお医者さんが少ないのです。成都という大都市でも8000人の患者さんに1人のお医者さんです。つまり患者さんが多いということです。裏を返せば日本(の歯医者さん)は大変なわけです。大変なため、技術の研鑽とサービスを向上しないと患者さんが来ません。それによってグレードやクオリティが上がります。その高いクオリティを(海外に)持っていきましょうという構図が成り立つわけです。日本の歯医者は大変だからこそ素晴らしいと、これを(海外に)持っていきましょうという展開余地があります。もっと言えば、介護は大きな海ですが、目先だけの話をすれば回収のスピードが遅いのです。これは日本にも言えることです。介護だけではなく、周辺のスピードの速いものとアベレージすることによって事業の成立を図ろうということが1つです。ですので、今はデンタルですが、他に何かあれば持っていくつもりです。我々は拠点を構えているという利があります。日本で素晴らしい技術を持っているところで出る術がないところと、一緒に出ましょうということもやっていくつもりです。日本を背景とすれば受け入れられる価値のものを持っていますし、また向こうも「中国ではどうなの?」「まだ1個もやっていない」「その考え方は素晴らしいからぜひやってくれ」という、受け入れるものがあるということで成立するわけです。ですので、広がりますよ、きっと。
【聞き手】
最後にVTRをご覧の視聴者の方にぜひメッセージをお願いします。
【椛澤】
望んでいる考え方としては、やはりフレキシビリティと言いますか、柔軟かつポジティブに、そしてグローバルというか日本ということだけではなく、1つのことに限定せずに視野を広げてやってくれる人が一番望ましいと思っています。我々のロマンに賛同される方がいましたら、ぜひ手を挙げて来ていただきたいと思っていますので、お願いします。
【聞き手】
これから世界の市場で活躍されることを私もぜひ応援させていただければと思います。本日はたくさんお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
【椛澤】
ありがとうございました。
経営者プロフィール
氏名 | 椛澤 一 |
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役職 | 代表取締役 社長執行役員 |
会社概要
社名 | 株式会社リエイ |
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本社所在地 | 千葉県浦安市入船1-5-2 NBF新浦安タワー14・15階 |
設立 | 1980 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
椛澤 一
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従業員数 | 4,275名 |
WEBサイト | http://www.riei.co.jp/ |
事業概要 | 企業・法人福利厚生サービス事業介護総合サービス事業海外事業(ヘルスケア・給食) |