株式会社ミロク情報サービス ~業界トップレベルのシェアを誇る、財務会計システムのパイオニア企業~

Vol.2 黎明期に感じたIT業界の魅力

株式会社ミロク情報サービス 代表取締役社長 是枝 周樹 (2016年12月取材)

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―黎明期に感じたIT業界の魅力―

【是枝】

23歳というのを1つの区切りにしていました。だいたいサッカー選手のように、若い時にポテンシャルが上がって、(早い段階で)そこそこメディアや評論家、業界ではかなり有名にならないとなかなか続かないものです。30歳でやっとデビューしましたということはロックの世界にはほとんどありません。どこかのバンドに加入して、かなりオーディションも受けましたが、要するにチャンスが訪れるかが重要なポイントでした。

これはアメリカだけに限らないとは思いますが、そこに引っかかるかどうかの(決断を下す時期として)、年齢的な区切りを23歳と決めていました。当時怪我もしていて、良いタイミングかと思い、帰国する決断をしました。最初から今のMJSに入社したわけではなく、2社ほど経験をしてきました。

1社は今は上場したフォーバルという、電話機の訪問販売をしている会社です。ここに2年少しいました。もう1社は、当時当社の子会社でした。ボイスメールという会社がありまして、簡単に言えば、今となっては非常に当たり前となっている携帯電話の録音機械ですね。メモで残しておくか、それともボイスメールで残しておくか(という選択をしますが、ボイスメールは)、これはアメリカでは主流でした。それに加えてEメールで残すという概ね3つの選択肢があり、ビジネスマンですとアメリカでは時差もありますので、だいたいボイスメールをお互い残してやり取りをするというビジネスモデルがあります。それを日本に持ってきた会社を最初は担当しました。

入社後は、情報通信系の事業に身を投じていました。当時は0990という、課金用の番号が頭につくと1通話300円や400円というものでした。そういうものが出来上がってきて、いわゆるボイスメールボックス自体が売れ始めたという経緯がありました。スポーツの情報やNHKの情報が電話でいつでも聞けるような、そんな形のものをずっとビジネスとして取り扱ってきました。これをアメリカのようにクレジットカードを使い、必要な株価の情報やマーケットの情報を取れるようにしていこうと考えました。

ただ、それはクレジットカードで決済しなければならないということで、どういう方法があるかと考えたところ、飲食や物販でカードを使いますが、そのネットワークの中に当社も入っていき、そこで決済ができる仕組みをつくっていったのです。これはTCBIPの世界なので、今となってはインターネット課金の1つのプラットフォームとして機能していったという流れです。

本当に黎明期の段階で、我々は決済の事業に向け少しずつ動いていき、当時はオンラインサインアップという、インターネットプロバイダーの月額利用料金や入会金の決済などを受けるためのシステムへと、徐々に変化していきました。それを収益が上げられるようなビジネスに育てていこうと考え始めた頃から、「このインターネットはいけるな」と思い始めました。「誰も手を付けていない」「ものすごいビジネスになるのではないか」と感じました。ただ、非常に資金がかかるので、語弊があるかもしれませんが、連結外しではないですが、結局全て徹底して自分たちでやるという(ことになりました)。

最初は色々なところが資本に入ってきましたが、あまりにも費用対効果や投資効率が悪いので全て撤退したため、自分たちでお金を集めながらやっていったという状況です。今のようにファンドなどがあればとは思いますが、(今は)うらやましい時代ですね。その頃は全くありませんでした。自分で銀行の借り入れなどをやらなければならないということで、その(会社の)社長に就任したという経緯があります。こういうネット系のビジネスをどうしていったらいいのかということは、1990年代からずっと考え続けていました。そういった、実は財務会計システムとは全く違うバックボーンが僕の中にはあるというのが、大きな違いではないかと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 是枝 周樹
役職 代表取締役社長

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