ツインバード工業株式会社 顧客第一主義の極み、ココにあり！ものづくり企業の真心経営 ツインバード工業株式会社 代表取締役社長 野水 重明　 (2016年12月取材)

―人材育成と視聴者へのメッセージ―

【野水】

会社の経営理念の中に、開発型企業だというふうに位置付けておりますので、この開発の人的な投資に力を入れています。これは40年以上かけて、新卒の学生さんを毎年採用させていただいておりますし、また最近では、超大手家電メーカーさんの優秀な人材、そういった方にもツインバードにキャリア採用で入っていただいて、本当にしっかりした開発体制組織を築いています。

この5年間、事業承継してから、毎年優秀な美術系大学の学生さんを積極的に採用しております。やっぱりユーザー、生活者が何を求めていらっしゃるのかについて、しっかりとこういったファシリティーを生かしながら、お客様の声を受け止めさせていただいて、何をつくるべきなのか、あるいは世の中の変化って何なのだろうという情報を集めながら、若手のクリエイティブやデザインのチームと一緒に、何をつくるかというのを常日頃ディスカッションしています。

経営者である私が積極的に、いわゆる学生採用の予選リーグというのでしょうか、会社説明会から私たちツインバードの志を学生さんに直接熱く語って、採用活動に参加しています。おかげさまでこの5年間、毎年優秀な学生さんの採用人数がどんどん増えてきて、非常にありがたく思っております。

特に、家電ユーザーの多くは女性ということから、女性目線でものづくりをしていくことが大切なので、優秀な女子学生さんの採用を積極的に進めています。将来的には男性と女性の人数が大体イーブンになればと考えていますし、今後は女性の管理職、こういった登用も積極的に進めていきたいと思っています。

人事制度、賃金制度に関しては、3年前に役割制度というものを導入しました。いわゆる年功序列を廃止して、部長さんの仕事はこういう仕事、したがって部長さんの処遇はこういうものですよということでテーブルを設け、役割等級という制度を導入した人事評価制度を積極的に推進しています。

教育研修に関しましては、社内研修を中心に、階層別に研修を行っていますし、OJTも各部門で管理職の皆さんに積極的に進めています。あとは他流試合というのでしょうか、外部の研修ですね。 これも人選をさせていただく中で、積極的に進めております。

褒める風土、褒める土壌を醸成していこうと、この1、2年間は、営業部門、開発部門、あるいは管理部門に分けて、半期ごとに賞与（ボーナス）考課とは別に、頑張って業績を上げてくれた社員さんを特別表彰する制度を設けています。頑張ってくれた社員さんに、1等賞は何と海外旅行。1週間の有給休暇付きで、特別表彰させていただいています。あとは半期ごとに各本部で打ち上げ会というのでしょうか、頑張ったねという慰労会を催しています。

―視聴者へのメッセージ―

【野水】

私たちツインバードは、「お客様に感動と快適さを提供する商品の開発」を経営理念に事業を進めています。

ますます外部環境の変化が激しくなってきますと、色々な考え、あるいは色々な才能を持った人たちが集まったほうが素晴らしい経営ができる、いわゆるダイバーシティー経営ができるというようにもいわれています。特に若い社員の皆さんには、チャレンジをしよう、失敗から学べばいいじゃないかと言っています。失敗をした損失というのは、会社にとっての人材投資、教育研修費だとも伝えています。

激動の世の中の変化にチャレンジをしながら、お客様と一緒に付加価値を創造していく、そんな会社でありたいと思っています。お客様に本当に喜んでいただく商品を、グローバルに世界にお届けしたいと思っています。ぜひ学生の皆さん、「ツインバード」で一緒にお仕事をしてみませんか？

よろしくお願いします。