株式会社 力の源ホールディングス ~目指すはRAMENの伝道師!各国を席巻する『一風堂』の次なる一手~

Vol.5 コミュニティに溶け込んだ多業態展開に向けて

株式会社 力の源ホールディングス 取締役 清宮 俊之 (2016年11月取材)

[もっとみる]

―コミュニティに溶け込んだ多業態展開に向けて―

【清宮】

結局、日本あっての世界展開なので、世界という考え方だと、そのうち1カ国は日本ですから、もうベースキャンプの日本がしっかりしていないと、世界展開なんて言っている状況ではないので(笑)。グローバルカンパニーになるイコール日本が一番大事ということは、この先も変わらないです。

ただ、日本がメーンで海外が附帯事業という考えではなくて、世界戦略の中の最重要国が日本という捉え方をしているんですけれども、日本も無限の可能性が当然あると思っていますが、やはり外食、中食というところの切り分け、境界線もかなりグレーになってきていまして。僕らも実は、表現の仕方によっては競合がコンビニエンスストアにもう既になっていると思うんですね。コンビニの工事が年々上がってきていますから、本当に社会インフラに既に日本はなっていますし、既に。もうより社会インフラだけではなくて、そこから生活提案の領域にコンビニは入っていくんだろうなという気がありますので、簡易食の脅威は多分コンビニになってくるんだろうなというふうに思っています。

ただし、そんな中で、僕らはもう店舗数、『一風堂』だけで見ても70店舗超えてきているので、正直チェーン店というふうな言われ方をされますし、もうそう見られてもしようがないなというふうに思っています。だけど、チェーン店になると、本当に磨き上げてシステムをつくっていかないと、なかなか全国で展開しませんし、やはりチェーン店がゆえの戦いにくいというのも出てくるので。ただ、自分たちがチェーン店の域に店舗数が来ているんだよということを認識しながら、どういう提案をお客さんにしていこうかなというときに、日本国内のテーマが地域コミュニティに入っていくということが、これから外食で一番要求されるキーワードになると思っています。

直営もありますし、のれん分けの独立店主もいるので、併走しながら行きますけど、やはりポイントになるのは1つ、店主のメンバーが大きなポイントになると思っていまして、本当に一風堂のブランドの価値であったり、一風堂スピリッツであったり、それをスタッフとかお客さんに伝える能力に秀でているメンバーが店主になっていますから、この店主会のメンバーをどんどん増やして、「100人の社長」という構想もあるので、そのメンバーが各地で一風堂のブランドを守ってもらいながら(やっていくと)。

例えば大阪地区だったら大阪地区で店主がいます。その人が一風堂をまず磨き上げてくれることをやってもらいながら、では、どうやって地域コミュニティに入っていくのかというと、今、幾つかのツールがもう既にあるんですね。ワークショップといって、小学校に訪問してラーメンとか餃子づくりを無償で提供させてもらって、何か食の楽しみとかを感じてもらうという地域貢献のイベントがあったり、あと固定型でキッチンを設けて――お店でもできるんですけど、チャイルドキッチンという形でお子さんたちを呼んで、そこで餃子をつくる体験をしてもらったりとか、そういうツールもありますけど、今、福岡ですごく有名な老舗を事業継承させていただいたという形で、『名島亭』というブランドと、もう知らない人はいない『因幡うどん』という2つのブランドがグループの仲間入りをしてくれたので、老舗の事業継承という形の今請け負っているので、それを(進めていきたい)。

ゆくゆくはそういうブランドも、自分たちが店主として『一風堂』を中心に、そういうブランドもできるようにしてあげて、いわゆる麺だけではなくて、外食全体でドミナント出店ができるようにしながら、そこの間にそういうワークショップだったりチャイルドキッチンみたいな地域コミュニティの要素を入れてあげて。

ゆくゆくは、これまだ先の話になるんですけど、今ちょっと農業やっている理由がそこにありまして、農業も日本のこれから10年、20年スパンでいくと、すごく重要な産業になると思っているので、農業ネットワークという考えと農業コンサルというものの仕組みをつくって、それを各店主やエリアに落としていきたいなと思っているんですね。そうすると、食という領域において、色々な提案が実はできるグループに初めてなるので、時間はかかると思うんですけど、そういう準備を今、この3年、5年、10年、急ピッチでしていって、各ツールを全国の各ご当地にいる店主や直営のメンバーに提供していきたいなと思っているんですね。

そうすると、本当に地域特性を生かした形で、『一風堂』を中心に、ほかの色々なツールを使って、地域の中に入っていくということができるので、それをすると初めて、この日本の外食マーケットで、この先もお客さんから支持されるブランドになれるのかなと思っているんですね。それをしない限りは、もうメニューの値段であったり、出店場所であったりというところの議論になってしまうので、それはすごく大事なんですけど、色々な形で製造努力であったり、営業努力というのはしていかなければいけないんですけど、もう根本の発想に、地域コミュニティに入っていくにはどうしたらいいんだろうということを真剣に考えているところですね。それがあって初めて店舗数であったり、一風堂の価値というのが出せてくると思うので、まずはその地域コミュニティというキーワードを、これから3年、5年、もう最重要課題として、国内はやっていきたいなと思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 清宮 俊之
役職 取締役

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案