株式会社ダスキン ~卓球部コーチから社長に登り詰めた男が描く「ダスキン」変革絵図~

Vol.5 創業100周年に向かって 今すべきこと

株式会社ダスキン 代表取締役 社長執行役員 山村 輝治 (2016年11月取材)

[もっとみる]

―創業100周年に向かって 今すべきことー

【山村】

やはり大きく分けてダスキンビジネスというか、お掃除関連のビジネスがあるので、これから少子高齢化は世の中の動きですから、高齢者の人に対して更にサービスをより深く関わっていきたいなと思っております。一言でいうと御用聞きのように、あらゆるサービスをお受けしようと考えています。受けて、それがダスキンでできる場合は直接サービスしますし、ダスキンで出来ない場合は、私どもから地域の色々な業者さんに橋渡しをしてあげたいなと考えております。そうすることによって、お客様から見れば「いつも来てくれているダスキンの山村に何か相談したら、ちゃんと解決してくれるんだ」と、そういうふうなネットワークにしていきたいなというのが、ダスキンビジネスの狙いですね。

片やフードの方は、今、フランチャイズで同じデザインで同じイメージのお店ではなく、地域に合わせた形態に変えていきたいと思っています。海外は、アジアを中心にやっていきたいと思います。一時期はアメリカにも展開したことはありますが、成長するしないではなく、アジアはあまり時間差がないので、オペレーションも非常にやりやすいということと、当社だけではなく、アジア全体が日本に対してのイメージがとても良いので、ということはこちらから日本流で展開することによって更に広がっていくのではないかなと考えています。ただ、フードビジネスは類似事業がたくさんあるので、展開しやすい反面、競争も激しいですね。

ところがレンタルビジネスは、今台湾と上海と韓国なのですが、まだ上海と韓国は苦戦しています。台湾は出て22年経つのですが、どの国もお掃除道具を借りるという習慣はないんです。50数年前、日本のダスキンが展開した時みたいに、雑巾というのは絞って拭くものだと(いう感覚です)。それを何でお金を出してまで借りないといけないのかという文化が、アジアにはいっぱいあるわけです。しかし、逆に考えれば、そういう需要が全くないところに展開することによって大きなビジネスなっていくでしょう。台湾はおかげさまで全て認知されて、どんどん成長していくという過程を見ると、やはりまだ展開しているアジアを中心にレンタルビジネスを提案していこうと思っています。

どの国も生活水準というか、ゆとりがない時には「とにかくモノを買おう」となります。しかし、ゆとりが出てくると「旅行に行こう」ということで、今、日本にたくさんの外国人観光客が来られているみたいな形になります。更に余裕が出てくると、衛生的に過ごしていきたいという概念がありますし、埃は、量は別として世界中どこでもありますので、それをダスキンのブランドでその国を綺麗にしていきたいという使命をもって出ていきたいと思っています。

3年前に50周年を迎えました。世の中なかなか50年を迎える企業は少ないと言われているんですが、やはり次の目標は100年を迎えられる企業になっていこうということです。これから10年20年、あるいは50年続くためには何が大事かというと、商品、サービスというか経済面ですね。経済面のところは世の中どんどん変わっていくので、それの先取りをこれからも努力をし、新商品を出し、新システムを出し、やっていくことを続けていかなければならない。

やはり、変えてはならない道の方、当社は創業者が「道と経済の呉越 」とよく言っていたんですが、「経済は変わらなければ世の中に取り残されますよ。よって積極的に開発しましょう。でも道は変えるとお客様との距離はなくなりますよ」ということで、変えないものをもっともっとしっかりと伝承していき、売り上げではなくてお客様からすればダスキンに声をかければ全て何か解決してくれるという集団になっていきたいです。

フードでいうと、『ミスタードーナツ』に行けばわくわくするとか、そういった店づくりをしていきたいなと思っています。それぞれ地域で愛される店づくりをできるかできないかということを日々努力していって、結果振り返れば100年過ぎたなという企業であり続けていきたいなと。そのためには常に10年後20年後の先を見てもわからないので、まずはお客様にとって不都合と思われるものはとにかく潰していこうと考えています。お客様の満足というのは色々ですよね。お酒好きの人はお酒が満足ですし、お酒が嫌いな人にはお酒はNOだとなると、企業が考えたことがこれだと思っても、それが満足されるかどうかわからない。そうしますと、当社の訪問販売などは1件1件お客さんと対応しますので、1件1件のお客さんのお困り事などを1つ1つ解消していく。その積み重ねで手を惜しまない企業集団にしていきたいと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 山村 輝治
役職 代表取締役 社長執行役員

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案