Vol.1 人生を変えた“-10キロの世界”
-人生を変えた“-10キロの世界”-
【ナレーター】
美容産業サービスや市販化粧品等との競争が一層加熱しているエステティック業界。そんな中、エステティックの黎明期から革新的なサービス、商品を生み出し続け、業界の最前線を走る企業がある。TBCグループ株式会社だ。
代名詞とも言える『エステティックTBC』を始めとしたエステティックサロンを全国47都道府県に展開。サロンでのエステティックサービスを中心に、コスメ、サプリメント、美容機器などの開発・販売も手がけ、人々の外見、内面から健康的な美しさを引き出し続けている。
他企業とのコラボ商品の開発や海外進出など、競合がひしめき合う業界の中で輝きを増し続けるTBCグループ。その裏側には、「美」への飽くなき挑戦を続ける経営者としての確固たる思いがあった。
【ナレーター】
静岡県の温泉旅館を営む両親の元に生まれた手塚は、幼い頃から人の健康に興味を抱いていた。
【手塚】
人間の健康や体に昔から非常に興味がありまして、3つ上の姉と同じく、私も医者になろうと思って高校時代はずっと受験勉強をしていました。高校3年生の夏休みまでは医学部、地方の国立大学の医学部を受ける予定でいたんですけど、東大にいった先輩が東大の医学部の中に保健学科というのがあって健康科学をやるところだと知りました。それで私は、病気の治療よりもむしろ健康というか予防医学的なことをやりたいなと考えて高校3年生の夏休みに進路変更をしたんです。受ける大学をがらりと変えて、東大の理科2類を受けました。
【ナレーター】
その後、上京した手塚は一人暮らしを始めたが、その影響で食生活が乱れ、体重が急増。ある出来事をきっかけに痩せることを決心する。
【手塚】
19歳って一番オシャレしたい時期なのに、男の子から「むちむちむっちゃん」と呼ばれてものすごくショックを受けたんです。それで恥ずかしくてひきこもり状態になり、友達とも遊ばずに一人で家にいるような女の子になりました。しかし、人生で一番きれいな時期にこんな状態でいいのかと、自分で思って痩せようって決心したのです。
【ナレーター】
人生を変えるため、ダイエットを1年間継続した結果、なんと、10キロの減量に成功。自身の劇的な変化を目の当たりにした当時を、手塚はこう振り返った。
【手塚】
自分の食生活を見た時にパンやご飯が多かったので半分にしようって決めたのです。そして、毎日毎日体重計に乗って何キロって手帳に書いていたのですが、1年間続けてみたら10キロ痩せたんですよ。1年間で10キロも痩せると、まず見た感じが違うんです。嬉しくて着るものもウエストゴムのスカートではなく、オシャレをしたいと色々なものを着るようになり、化粧や部屋も変えたりもしました。
本当に友達付き合いも良くなって、行動力や社交性も昔とずいぶん変わりました。痩せてからは自分が変わったという嬉しさもあり、やっぱり外に出たいんですよね。人と会ったりするのも楽しいし、本当にそこで生活も性格も変わりました。前は受身的なところがあったのが、むしろ自分から出ていこうと積極的になれてなんでもやってやろうという強い気持ちが出てきました。それはやっぱり自分が痩せたからだなと思いました。
【ナレーター】
その後、自身の努力を記念してミス日本コンテストに出場。すると見事、グランプリに輝いた。
【手塚】
もう本当信じられないという感じでした。でも両親もすごく喜んでくれたのでそれはそれで良かったかなと思いました。
経営者プロフィール
氏名 | 手塚 圭子 |
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役職 | 取締役シニアアドバイザー |
会社概要
社名 | TBCグループ株式会社 |
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本社所在地 | 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル43F |
設立 | 1976 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
手塚 圭子
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従業員数 | 2300名 |
WEBサイト | https://www.tbc.co.jp/ |
事業概要 | 『TBC』『MEN'S TBC』『epiler(エピレ)』などのエステティックサロンの運営、化粧品・エステティック関連商品の研究開発及び販売 |