株式会社日本香堂ホールディングス ~変化を機会に!新体制で臨む老舗企業大変革の全貌~

Vol.4 異文化融合による創発

株式会社日本香堂ホールディングス 代表取締役社長 小仲 正克 (2017年8月取材)

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―異文化融合による創発―

【ナレーター】

線香という日本の伝統文化を次の時代へ繋ぐため、「変化」をキーワードに様々なチャレンジを続けている。

【小仲】

日本香堂だけではないとは思うのですが、私は実はホールディングの社長ということで、傘下には13社あります。やはりそれぞれアメリカ人、フランス人、韓国人、色々なメンタリティーがあると思うのです。
アメリカ人は、変化をしないと産業というものは成長しないとわかっている人たちですので、変化に対してものすごいポジティブです。その真逆にあるのがやはり、日本人。

ただその一方で、古くからある日本の芸道、例えば我々で言う、香道、茶道、華道など、同じものをずっと引き継いでいく。あるいは仏教にしてもそういったものを同じようにして引き継いでいく。こういうことがとても得意な民族だと思います。ただ、やはりその一方で変化に対する対応力ですとか、変化をいかに機会に変えていくかといったことですとか、そういったことについては課題があると思いますし、それは日本香堂も同じだというふうに思います。

やはり同じもの、特にお線香なんていうのは代々継いできたものですから、それをしっかり次の時代に繋いでいくということはすごく必要だと思うのですが、全般的に市場が成熟化してきたときに、どのようにその使用機会をつくったり新しい文化をつくったりするのかが、今我々が課せられたことだと考えています。それはやはり、我々がチャレンジしなければいけないことだと思います。

【聞き手】

やはり日本の独特の文化として残し続けていきたいですし、逆にその時代の生活スタイルに合わせてまた変化したものをどんどんつくっていただけたら嬉しいなとすごく思いますね。

【小仲】

そうですね。上海ではよく話しますが、やはり変化を機会にしなければいけない。機会にするためには学習もしなければいけないですし、コラボレーション、我々は「連動による価値創造が価値を生むんだ」と言っていますけども、我々の力だけで出来ないときには、他の人と手を携えて、そういった機会を手にしなければなりません。そういった意味では今変化の時代ですから、おっしゃる通り、対応しなければいけないことも多いと思いますね。

【ナレーター】

毎年、期初にテーマを掲げている日本香堂ホールディングス。2017年のテーマは、「異文化融合による創発」。そのテーマに込めた思いとは。

【小仲】

遺伝子が違うものが組み合わさることによって、やはり1+1が3になったり4になったりする、それが創発現象だったりしますよね。それがまた、そのことが直接的にだけではなくて、間接的に新しい物事が起こってくるようなところがあるので、今年は「異文化融合による創発」というのをテーマにしています。

【聞き手】

また、想像もつかないようなものがどんどん生まれていくという、そういうイメージが沸きますね。

【小仲】

そうですね。それで1つ、成功事例があります。今この業界では、先ほど申し上げたように核家族化によってご実家が離れているので、お墓がどうなっているか気になるという方が結構いらっしゃるんですよ。

【聞き手】

私もそうです。その1人です。

【小仲】

しかし、お盆になるとみなさん、夏休みで海外旅行に行ってしまう。そしてお墓はそのままということで、全国の石屋さん100社と組んで、『美墓ネット』というのを始めました。

最初はお墓のお掃除サービスで、そういうことで行かれない方も、私どもにお任せいただければお掃除しますよというお墓掃除から始めて、修理だとか移設だとか、今そういったこともやらせていただいております。
それはまさに先ほど申し上げた「異文化融合による創発」のような、私どもの力ではできないけれども、皆さんで手を携えることでお客様の問題を解決すると言いますか、そういったことができた1つの事例だと思います。

【聞き手】

それはどんどん広がっていくといいですよね。

【小仲】

そうですね。やはり核家族化というのが及ぼした色々なひずみというか、影響ということがあると思います。ただ、もちろん今Uターンなどありますけども、核家族化を元に戻すというのは難しいので、私どもができるところで、お客様、できればさらには社会、そういったところに対して何かお役に立てることがあればと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 小仲 正克
役職 代表取締役社長

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