株式会社日本香堂ホールディングス ~変化を機会に!新体制で臨む老舗企業大変革の全貌~

Vol.2 32歳での社長就任

株式会社日本香堂ホールディングス 代表取締役社長 小仲 正克 (2017年8月取材)

[もっとみる]

―32歳での社長就任―

【ナレーター】

1995年、大手メガバンクから当時の日本香堂へ入社。モノづくりに携わることの素晴らしさを体感することとなる。

【聞き手】

外から見ていた状況と、ご入社されて中から見た内情というのは、まったく違ったものでしたか?

【小仲】

そうですね。銀行時代と、実際に入ったところとのコントラストというのはかなり感じました。というのは、やはり「モノづくりはいいな」と思ったんです。自分が一生懸命作ったものが世の中に商品として出る。そして自分の思いを込めたものをお客さんに買っていただく。そういったことがとてもいいなと、率直に、ピュアに思いましたね。

【聞き手】

(お線香というのは)特別なときの特別な存在のように感じるのですが、そのあたりは商品としてはどのように思ってらっしゃいました?

【小仲】

お線香には、モノ的な価値ももちろんあります。しかしそれと同時にやはり先祖代々を繋ぐものであったりとか、あるいはお線香を通して故人と語り合うものだったりとか、あるいは、日本の伝統文化を脈々と繋いできたものだとか、その裏にはものすごく色々な付加価値やバックグラウンドがあるものだと思います。そういった意味では、本当にいいものを作らせていただいているという思いは強くあります。

【ナレーター】

入社後は研究室に入り、線香をはじめとした商品開発に従事。そして2000年、当時32歳という年齢ながら代表に就任する。

【小仲】

(社長就任は)サプライズでした。1年間くらいずっと固辞をしていました。当時は、IT企業などが出始めたころですから、若かりし社長というのがとてもプラスに見える時代背景もあったかと思います。

【聞き手】

会社のイメージがガラッと変わって、プラスになったのではないでしょうか?

【小仲】

そうですね、それはあったかと思います。ただ当時思ったことは、やはり若いですから、お客様は自分より年上の方が多いので、そこのギャップには苦労した部分もありました。逆に言いますと、幅広い方ともコミュニケーションできるという強みでもありますので、それは強みとして感じました。

【聞き手】

ご自身の代になってから、会社をこうしたいと具体的に決めていらっしゃることはありますか?

【小仲】

“ミッションステイトメント”というのをつくりました。その時にはベッツィ・サンダースという方に私どもの顧問になっていただきました。彼女は、アメリカのノードストローム(の革新的なサービスをつくりあげたことで有名な方であり )、日本では“カスタマーズサティスファクション”ということを最初に言い出した方です。その彼女と一緒に“ミッションステイトメント”をつくらせていただきました。目標やビジョン、バリューといったものをつくりましたが、今からするとだいぶ早いタイミングだったと思います。
世界に日本の香り文化を創造して広めるというのが、私どもの1つのミッションだということで、活動をしております。

【聞き手】

線香を上げるという文化は、日本では昔からあるものだと思うのですが、世界的に見たときにも同じような感覚なのでしょうか?

【小仲】

やはり日本独特なものがあると思います。日本の“手を合わせる”という文化は、先祖に感謝をするということがあり、その先には先祖の存在というものがあるわけですよね。ところが違うところに行くと、(手を合わせる先に見る存在は)仏様であったりします。

もちろん日本もそれぞれ宗派がありますから、そういった意味ではその先には仏様があるのですが、日本の場合にはやはり独特なところとして、そこの先には先祖があるんだというところが、日本的な供養観ですし、とてもいいことだと思います。
また、日本では当たり前のように家にお仏壇がございますけれども、他の国に行くとどこにでもあるわけでもないんですよ。それも非常に特殊なところだと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 小仲 正克
役職 代表取締役社長

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案