株式会社エアウィーヴ ~睡眠の質を高める“魔法の寝具”『エアウィーヴ』開発秘話~

Vol.5 「睡眠」にイノベーションを

株式会社エアウィーヴ 代表取締役会長兼社長 高岡 本州 (2017年9月取材)

[もっとみる]

―「睡眠」にイノベーションを―

【ナレーター】

ユーザーにとってより快適な睡眠を提供するために、長期かつ継続的に睡眠の研究開発に勤しんでいると語る高岡。その賜物として生まれた新たな技術とは。

【高岡】

エアウィーヴという会社と、先ほど私が申し上げた僕のもともとの家業の日本高圧電気は、意外と近いんですよ。エアウィーヴというのは、寝具という生活のインフラです。ですから、寝ている時間である1日の3分の1は、みなさんの生活の中のベースになるんですね。

一方、日本高圧電気の電力機器は、社会の中で電気を流す上での私たちのインフラの一部をつくらせていただいます。インフラの一部を手掛けるということは、みなさんの生活の中のベースになるので、やはり絶対に良いモノをつくらないとなりません。もうひとつ、インフラ機器として良いモノをつくるには、日本高圧電気でもそうですけど、コツコツした研究開発と、いわゆるモノづくりが絶対大事なんですね。これをインフラ機器だと思うと、やるべきことというのは、コツコツしたモノづくりと同時にやはり研究開発を寝具でやらなければならない。そして、その研究開発というのはどういう研究開発かというと、モノを売るための研究ではなくて、使っていただいた人の睡眠を研究することになっていくわけです。それで世界最先端のスタンフォード大にお願いをしました。それが2010年なので、6年7年経って、睡眠の話題が、“睡眠負債”ということで返ってきたというのは、すごく嬉しいですね。これが睡眠のアプリです。

【聞き手】

すごい。グラフのような形で表されるのですね。

【高岡】

そうですね。(スマートフォンの画面を見せながら)これはグラフで、これが寝る前です。寝てから深い睡眠になっていますね。これは少し浅くなっています。ここに寝た時間、23時半、朝6時に起きていますので、6時間半(が寝た時間です)。そして覚醒回数は、ありません。これをずっと溜めていきます。これはこうやって置いて、動きで計るんです。

【聞き手】

マットレスのところに置いてですか?

【高岡】

置くだけです。そうすると人間の振動でだいたい今、寝返ったかどうか分かりますので、覚醒回数が分かるのです。これを今無料でダウンロードできるようにしてあります。そして結構ダウンロードされています。これには2つ大きな意味があります。ひとつはは、個人個人睡眠に気を付けるということです。例えば、ダイエットやろうと思った時に体重計で毎日乗るということ自体、大事なことだと思うのです。ところが、乗らないと「今日ちょっと太ったかな」という“感覚”ですけど、こうやって見ることはすごく大事です。これを毎日やりますと、毎日なるべく同じ時間に寝ようとか、6時間は寝るとか、7時間は寝ようと、自分で考えるわけですよ。つまりこれで睡眠の質を上げるのです。

もうひとつは、従来の睡眠は時間数でしか計っていませんでしたよね。その中身を全然見ていなかったんですね。これはその(睡眠の)中身を見ています。更に例えば、我々はこのアプリを入れる時に、生活習慣を入れさせてもらっています。ここにお酒飲んだかとか。こういうデータをクラウドに上げますと、例えば、飲料メーカーさんが興味を示すとか、あるいは、このアプリをダウンロードした人が例えば10万人いるとすると、その中で7時間寝た人と5時間寝た人がいるとすると、保険会社さんは7時間寝た人に興味を示しますよね。ですから、実は寝ている時間を可視化するというのは、ものすごく大きなビジネスチャンスなんです。私ども先日、この会社初めてファンドレイズをして、楽天さんから出資をいただきましたが、こういうものをよりみなさんに使っていただいてマーケットを広くしようと思うと、楽天さんみたいな強力なパートナーから資本も頂いて共同で色々なことをやっていくというのはすごく役に立ちます。当然、もちろんほかの保険会社さんからも興味を示していただいたり、更にこの睡眠のデータによっては、例えば介護の方々の睡眠を計らせていただいたりとかですね、寝具という中で、寝具の道具という域から、睡眠というふうに切り替えて、それを夜の中の健康度とみると、昼の方までマーケットが広がっていくわけです。ですから、非常に面白い活動ができると思っています。

【聞き手】

確かに、本当にただ寝るための道具をつくっているわけではないんですね。

【高岡】

そうですね。私どもは、10年前、従来の寝具屋さんという古い考え方ではないところから睡眠という世界に入ってきたので、そのよりイノベーティブなことというのは、どんどんチャレンジできますし、社員もとにかくチャレンジしたくてみなさん入ってきます。

【聞き手】

御社でこれからやりたいと思ってらっしゃることや、高岡会長の実現したいと思っていらっしゃることの可能性の広がりを感じられたら、まだまだ(御社に)ジョインしたいという方も多いでしょうね。

【高岡】

そうですね。やはり寝具というと、古い押し売りをするような商品だと思われてしまうと困るので。我々は、睡眠の世界を研究して、いわゆるスリープケア、ウェルネスで、ヘルスケアからスリープケアというところに行って、世の中のみなさんの健康、あるいははつらつとした状態をケアしながら、一方で睡眠データをクラウド上に溜めてビッグデータを活用し、様々な会社さんとコラボするなど、たぶんすごく広がっていくと思いますね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 高岡 本州
役職 代表取締役会長兼社長

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案