株式会社クリスプ ~テクノロジー導入で新風を吹かす「サラダ専門店」躍進の秘密~

Vol.3 顧客や従業員が定着する店づくりとは

株式会社クリスプ 代表取締役社長兼CEO 宮野 浩史 (2019年1月取材)

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―顧客や従業員が定着する店づくりとは―

【ナレーター】

その後、独立した宮野は、アメリカで生活した際に好きだったブリトーやタコスなどを主に提供するメキシコ料理店をオープン。

そのときに出会ったあるアメリカ人男性とのエピソードが、宮野の店づくりへの考え方を変える転機となった。

【宮野】

買われて召し上がって帰るときに、僕の方に来て、握手を求められたんですね。「ありがとう」と言われて。

「僕はアメリカ生まれだけども、日本にも10年住んでいる。日本人の奥さんと結婚して子供もいるので、アメリカには帰れても2年に1回とか1年に1回とかそのくらいだ。でも自分はブリトーとかタコスが大好きで、アメリカに戻ると毎日食べている。日本でも食べたいけど、今まで自分が好きだと思えるようなお店が全然なかったので、これができてくれて本当に嬉しい。10年間ずっとこんなお店ができないかと、ずっと待っていた。値段が倍でも来るよ」と言ってくれたのです。

なかなかそんなに求められることってないですよね。だからすごくうれしくて。「しょうがないな、割引だから買ってやるよ」と言われるのと、「ずっとここ来たかったんだよね、ありがとう」と言って買ってもらうのは、同じ1000円でも全然違うと思っています。

自分たちが提供している商品とか提供している空間が好きなお客様がもっと好きになってくれるようなお店をつくろうと、その時思いました。

【ナレーター】

提供する商品や空間をより好きになってもらう。そのために最も大事なのは従業員との関係性だと、宮野は語る。

【宮野】

働く側と雇用する側というのは、とても対等な立場だと思っています。当然お給料というすごく大事な軸でつながっている部分もありますが、どれだけお互いにそれ以上の価値を与えられているのかというところが非常に大事です。

例えばサラダを1000円で出します、売りますといったときに、当然お客様はそのサラダが1000円以上の価値があると思うから、サラダを1000円出して買っているわけです。ですので、お互いが得するような形でなければいけないと思っています。

だったら、雇用する側も、「あなたが辞めて、ほかの同じ時給の人が入るのとは全然違うよね。だから辞められたら困るな。いつも働いてくれてありがとう。この人じゃないといけないよね」と、思っていたいですし、逆に働く側も、アルバイト、社員に関係なく、「転職しても、ここ以上にいいところってないかもしれないな。ここで働けて良かったな。この会社が潰れちゃったら困るな」と。

お互い感謝をしあえる関係にならなければいけないのかなと思っています。もしかしたらそれはいいお給料かもしれないし、いい福利厚生かもしれないし、いい職場環境かもしれませんが、要するにもっといい場所にしていかなければならない。

社長プロフィール

President's profile
氏名 宮野 浩史
役職 代表取締役社長兼CEO
生年月日 1981年12月20日
座右の銘 失敗を恐れず、まずはやってみる

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