株式会社クリスプ ~テクノロジー導入で新風を吹かす「サラダ専門店」躍進の秘密~

Vol.4 テクノロジー活用の真意

株式会社クリスプ 代表取締役社長兼CEO 宮野 浩史 (2019年1月取材)

[もっとみる]

―テクノロジー活用の真意―

【ナレーター】

2014年に食材や味をカスタムできるサラダ専門店『CRISP SALAD WORKS』をオープンし、2019年2月時点で8店舗を展開。注文ができるモバイルアプリや完全キャッシュレス化など、テクノロジーを積極的に導入し、成長を続けている。

この背景として、宮野は、料理と内装という飲食店の価値を判断する要因に、変化が起こっていることをあげた。

【宮野】

この先3年5年というスパンでみると、いわゆる一定のレベルのおいしい料理をつくることは誰でもできるようになってしまう。

それこそインターネットを見て、レシピサイトを見て、ドレッシングのレシピを見て、それを参考にする。それをスプレッドシートに打ち込んでグラムを入れて調整して、味を見る。いわゆるチェーン店みたいなところでいうと、味というのは、もう差別化要因ではないのではないかと思っています。

次の要素でいうと、業態とか箱と言われるような部分も、格好いい店を見つけたら、それをネットで調べればなんていう設計士さんがつくったのかもすぐわかりますし、グーグルのストリートビューの中に入ったら、お店の中まで見えてしまう。

それをローカルの設計士さんにお渡しして、「こんな感じのお店をつくりたい」と言えば、すぐに同じようなものがつくれてしまう。

業態や内装の陳腐化、模倣のスピードは非常に速くなっていますから、大事ではあるものの、差別化にはならないのです。

【ナレーター】

これらの現状をふまえて、残りの差別化要因である人に注力し、その人が本来行うべき仕事ができるようにするためにどうすればよいかを考えた結果、テクノロジーの活用に行き着いたのだと、宮野は語る。

【宮野】

もっと人が人らしいお仕事をするために何ができるのかと考えたときに、たまたまテクノロジーやキャッシュレスというのが、その目的を達成するための手段としてあるのではないかというのが、本当にスタートでした。

1日100人、200人、300人のお客様にレジで「この商品でお間違いないですか。よかったらLサイズいかがですか。これもどうぞ。ポイントカード持っていますか。おつりがいくらいくらです。1万円からお預かりします。なんちゃらかんちゃら……」という、一連の絶対話さなければならないことがある。

それを1日に200回も300回も繰り返していると、どうしても機械的になる。どうせ機械的になるくらいなら機械のほうがいいのではないかと思ったわけです。

そうではないところで、「お客さん、携帯のケース今日変えました?それかわいいですね」とか。「どこから来たんですか」とか、「今日お休みなんですか」とか。注文と関係ない話を少しでもできるようにしたいなと。

社長プロフィール

President's profile
氏名 宮野 浩史
役職 代表取締役社長兼CEO
生年月日 1981/12/20
座右の銘 失敗を恐れず、まずはやってみる

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案