フェスタリアホールディングス株式会社 ~眼鏡から宝石業界へ参入して大逆転!業界の常識を覆した一手~

Vol.3 転機となったある言葉との出合い

フェスタリアホールディングス株式会社 代表取締役社長 貞松 隆弥 (2018年6月取材)

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―転機となったある言葉との出合い―

【ナレーター】

予期していた通り、沖縄の1号店は順調に売り上げを伸ばしていったが、業界全体のマーケットが縮小傾向にあることに貞松は危機感を抱いていたという。宝石の本当の価値とは何なのか。模索を続ける中、ある出合いが貞松の不安を自信へと変えた。

【貞松】

当時、ジュエリー業界の先輩の社長などに、「なぜ、人はジュエリーを買うのか」と聞いて回りました。みんな「綺麗だから」とか、「資産性が高いから」と答えるのですが、全然納得ができませんでした。綺麗なだけならガラス玉でも綺麗だと思うし、僕は1億円の現金を自分で持っていたら、絶対ダイヤモンドは買いません。マンションを買います。そちらのほうが資産性高いと思うので。だからみんなが言ってることが全く腑に落ちませんでした。

海外でも聞いて回っていたところ、たまたまガブリエル・トルコフスキーという、業界ですごく有名な、人間国宝のようなダイヤモンドマイスターの方と知り合いました。ガビ(ガブリエル・トルコフスキー)に聞いたんですよ。「なぜ、人はジュエリーを買うのか」と。その時にガビが言ったのが、「『ビジュ ド ファミーユ』を知っているか」という言葉なんです。

順を追って彼が言ったことをそのまま言うと、「ダイヤモンドがどのくらい前にできたか知っているか」と言われて、「30億年くらいまえにマグマの中にできたんですよね」と答えると「そうだ」と。「人間が生まれてどれくらいか知ってるか」と聞かれ、「たぶん20万年くらいじゃないですか」という話をしたら、「そうだ」と。

「考えてみろ」と。彼は僕を隆弥と呼ぶんですが、「隆弥、30億年後には人間いないぞ。でもこのダイヤモンドはこのままなんだ。こういうことを永遠だというんだ。人の命は永遠じゃない。だから、自分の大切な想いを自分の大切な人たちに永遠に伝えるために、伝えていく習慣を『ビジュ ド ファミーユ』、家族の宝石という習慣が、ヨーロッパにはあるんだ。この習慣が何千年も続いてきたから、ダイヤモンドは必要だったんだよ」と言われて、「なるほど」と思ったんですよ。永遠だから役に立つんだと。

ジュエリーの価値には、金とかプラチナを扱いますから、もともと資産価値があります。もちろん女性の身を飾るものですから、ファッションとしての価値もあります。ところが、もうひとつ大事な価値があるのです。それは精神的価値。古来よりジュエリーは御守だったわけです。この3つの価値というのはどんな時代でもあって、多少時代によってウェイトが変わるものの、この3つの価値はあり続ける。この中で永遠だった最大の理由は精神的価値だったということです。それを知った時に僕は、この業界は続けていけると思いましたし、「ビジュ ド ファミーユ」という習慣を世に伝えていくことを自分のミッションにしようと思いました。

26歳で2億6000万円の保証をして、とにかく最初は借金を返すためにやりました。マーケティング的にジュエリーに入ったのは、むしろこっちの方が、チャンスがあるからでした。ただ、やはりマーケットは縮むし、なんの役に立っているかよくわからないし不安だった。その不安が解消された、自信が持てたのが一番大きかった。だから役に立った。これは存在しているんだということを確信できたというのが、すごく大きくて、やはり、確信というのは、現在の我々のブランドをつくる中でものすごく大きい。これがなかったらたぶん辞めています。違う仕事を始めていたと思いますね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 貞松 隆弥
役職 代表取締役社長
生年月日 1961年12月22日
出身校 成城大学
座右の銘 夢を持つのは能力だ
愛読書 坂の上の雲

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