フェスタリアホールディングス株式会社 ~眼鏡から宝石業界へ参入して大逆転!業界の常識を覆した一手~

Vol.5 『Wish upon a star』大ヒットの裏側

フェスタリアホールディングス株式会社 代表取締役社長 貞松 隆弥 (2018年6月取材)

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―『Wish upon a star』大ヒットの裏側―

【ナレーター】

「ビジュ ド ファミーユ」にふさわしい輝きを体現したダイヤモンド『Wish upon a star』は、リリース後、瞬く間に世界中から反響を呼び、ファンシーカット領域でトップシェアを獲得。その要因を貞松から伺うと、ある女性従業員の会議での一幕を挙げた。

【貞松】

ある開発担当の女性がこう言ったんです。「社長、地球最古のダイヤモンドは60億年前にできたという話を聞いたことがありますか?」と。「馬鹿言ってんじゃないよ、ダイヤモンドは50億年前にできたんだよ。だいたい60億年前と今言ったが、地球が出来て50億年だから、地球より古くなってしまうじゃないか。そんなことあるわけがない」と言ったのですが、彼女は言い張るわけです。

そこで知り合いの学者に電話をかけました。「当社の社員がこんなことを言ってるんですけど」と。すると、その学者は「社長、もしかしたら社長が間違えているのかもしれない。学会でそういう発表がされている」と。阪大の先生が言われているんですけど、4年くらい前も地球から40光年離れているところにダイヤモンドで出来た星が発見されています。それで開発担当の女性社員に「ごめんね、俺が間違えていた。ダイヤモンドは星だったのかもしれないね」と偶然言ったんです。

そうしたら、別の開発担当、これもまた女性です。彼女が「社長、私、不思議なんですけど、アジアの人もヨーロッパの人もアフリカの人も、宗教も人種も違うのに、星に願いごとをしますよね。あれは何故なのでしょう」と言いました。その会議でですよ。2人の女性がそれを発言した。僕は、その時「星だったかもしれないダイヤモンドを星に戻すことができたら、世界中の人の願いごとを叶えてくれるんじゃないか」と、顔にも似合わないロマンティックな声が降りてきた。全てそれなんです。

「星に戻せ」。思い付きといえば思いつきです。そこからつくりました。これをつくるのもすごい苦労しました。ファセットの組み合わせだけで10万通りあるのです。ようやくできたのです。世界中から注文がくるようになりました。

ラウンドブリリアント以外の石をファンシーカットと言うのですが、そういう意味では『Wish upon a star』もファンシーカットです。ファンシーカットとして、日本で一番、恐らく世界一だと思いますけれど、売れているのが40億円の『Wish upon a star』。日本で2番は5億円で、3番は4億円ですから、いかに突出して売れているか。それと日本の技術はすごいと思ったのは、ファンシーカットは売れないというのは世界の常識だったので、売れるとなるとみんなつくってくるのです。星が浮かび上がる以外に四つ葉のクローバーが浮かび上がるとか、ミッキーマウスが浮かび上がるとか、色々なものが浮かび上がるのです。

どうやったらミッキーが浮かび上がるのか、僕はよくわからない。日本人はすごい。しかし、(売れ続けるのは)難しいと思います。それはなぜかというと、星が売れているのではないのです。「星だったかもしれないダイヤモンドを星に戻すことができたら、世界中の人の願いごとを叶えてくれるかもしれない」という、想い、ミッションに共感する人たちが、共感して参加(購入)してくれているだけなのです。形が売れているわけではない。形が売れているのなら、それはマーケティング2.0です。

社長プロフィール

President's profile
氏名 貞松 隆弥
役職 代表取締役社長
生年月日 1961/12/22
出身校 成城大学
座右の銘 夢を持つのは能力だ
愛読書 坂の上の雲

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