Vol.5 グローバルで通用する人材とは
―グローバルで通用する人材とは―
【ナレーター】
日本国内だけでなく、世界中から優秀な人材を集めるワークスアプリケーションズ。求める人材像について牧野は次のように語る。
【牧野】
やはり今、日本が置かれている立場、状況というのを考えている人たちというのが、我々にとって求めるべき人材の1つです。何かというと、日本は産業競争力がかなり落ちてきているという事実を認識している人たちというのが、非常に重要だと思います。
なんとかなるんじゃないかと思っている人は、当社にはもういらないです。というのは、少し厳しい言い方になってしまいますが、なんとかなるような状況ではもうないんですよね。高度成長期はとうに終わっていて、完全に低成長期状態に入りつつあり、しかしどんどん新しい国、今でいえば中国が猛烈な勢いで台頭してきています。今後、それがどんどん色々な国に引き継がれていくわけで、日本はというと、どんどんプレゼンスが下がっていっている状況です。その中で今までのように考えていたのでは、当然埋もれてしまって、生きていくのも大変という状況になってしまうと思うんですね。
だけど私は正直これから先、グローバルで通用する人材というのは、やはり個の力が重要だと思います。というのも、チームの力というのは、その会社でしか通用しません。チームの中ですごいパフォーマンスが出ていましたといっても、次の会社にいったら違う文化なわけですから、それはチームプレーが通用しないわけです。そうすると「あなたの個人の能力はどういうものがあるんですか」と必ず聞かれます。そのときに「いやいや、チームでしかできません」と言うのならば「チームごと移籍してくれ」という話です。それはできるわけないですよね。
そうすると、未来で自分の選択肢を自分で握るためには、個人の能力をどこまでも上げておかなければならないと思うんですよ。だからそういう意欲がある人。単なる知識としての経験値ではなく、色々なことをやった経験値がたまっていって、そうすると新たな問題が出てきたときには成功率があがっていく。それを数多くこなしていくことが重要なので、問題解決に意識を集中できるような、頭の回転が速く、そして頭が柔らかい人というのが非常に重要だと思います。
頭の回転が速いかどうかというのは学校の勉強でだいたいわかります。偏差値と比例しますから。ただし頭の柔らかさはこれには全く関係がありません。頭がさらに柔らかい人というのを我々は求めています。なおかつ、自分たちが置かれている、日本が置かれている状況はあまり良い状況ではないということを理解している大人が必要だと思います。
経営者プロフィール
氏名 | 牧野 正幸 |
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役職 | 元代表取締役最高経営責任者 |
生年月日 | 1963年2月5日 |
出身地 | 兵庫県 |
座右の銘 | 「問題解決こそが仕事」 |
会社概要
社名 | 株式会社ワークスアプリケーションズ |
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本社所在地 | 東京都千代田区麹町2-5-1 半蔵門 PREX South 2F |
設立 | 1996 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
牧野 正幸
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WEBサイト | http://www.worksap.co.jp/ |
事業概要 | ERPパッケージソフトウェアのHUE AC・HUE Classic・Arielシリーズの開発・販売及びサポート、SaaSサービスのHUE Works Suite・HUE Works Suite DX Solutionsシリーズの開発・販売及びサポート、開発委託業務を含むSI サービス事業、業務改善の提案をはじめとしたIT コンサルティングサービス事業、その他のプロフェッショナルサービス事業 |