株式会社ねぎしフードサービス ~ニューヨークにも進出。牛たん定食を広めた創業社長~

Vol.2 牛たん事業の立ち上げ

株式会社ねぎしフードサービス 代表取締役 根岸 榮治 (2014年12月取材)

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―牛たん事業の立ち上げ―

【聞き手】

色々とやられていた中から、今の一業態に特化した形に変えられた一番の大きな転機は何ですか?

【根岸】

会社が行き詰まらないようにするには業態を変えていく必要があったのです。今までの出店戦略・商品戦略が良くないと思い、これまでの真逆の戦略を取ろうと考えました。

そのきっかけは、とある日に、自分が経営しているある店に行くと、営業時間にも関わらずシャッターが閉まっていたんですね。チーフやアルバイト合わせて10人あまりの従業員が2日連続で店に出勤しなくなった。それから約1週間から10日が経って、閉めていた店舗から数十メートルの場所に全く同じ業種の店舗ができて、うちで勤務していたメンバーがそのまま働いていました。

【聞き手】

それはもうクーデターに等しいですよね。

【根岸】

当時は勤務していたメンバーや仕掛けた同業者を恨みました。でも、それは結局彼らの問題ではなく、私自身の問題なんですね。

【聞き手】

しかし、そこに行きつくまでの葛藤は相当なものですよね。

【根岸】

なんだ!と思いましたよ。でも、これは大変だと。この事件が今までの業務体制を反省するきっかけになり、広範囲に多業態の店舗を出すことにより、人材教育・商品開発が全くなされてなかったと気づかされました。経営理念や将来のビジョンも共有されていなかった。これは私自身の問題だと最後は考えてね。これからは色々な商売に手を出さずに、ひとつの商売にしようと考えた時に、好きでお店に通っていた牛たんにしようと思ったわけです。

当時牛たんはお酒のつまみだったんですよ。10人のお客さんが居たら大体10人が男性で、当時はゲテモノと言われていましたね。そういう牛たんを男性が酒のつまみで食べていたと。牛たんを一般的な食事として提供する。とろろを入れて、定食として出す。そして女性にも好んで来ていただけるようなお店にすることをコンセプトに始めました。店舗を出すにあたり、日本で一番市場の厚い、人口の多い東京にしようと、東京の中でも新宿を一号店にして、そこでいわゆる集中出店、同一地域における同一業態を展開しようと考えました。

【聞き手】

しかも、飲食店がひしめく歌舞伎町を選ばれたんですよね。歌舞伎町を選ばれたわけは何ですか?

【根岸】

実は、歌舞伎町を選んだのはミスです。当時、歌舞伎町は一般の方が入りにくくて、そのお店が軌道に乗るまで3年かかりました。二号店を(新宿駅の)西口に選んだところ、その月からお客さんが入りました。

【聞き手】

牛たんの定食というのが、ビジネスパーソンにヒットしたということなのでしょうね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 根岸 榮治
役職 代表取締役

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