アパグループ ~どん底からの再起。『アパグループ』誕生の原点~

Vol.5 “先見力”の磨き方

アパグループ 代表 元谷 外志雄 (2016年1月取材)

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―“先見力”の磨き方―

【元谷】

新聞から得た知識を、経験と見聞で検証をしようと思い、日本中を無銭旅行ではないですがヒッチハイクで回ったり、色々な年上の人と議論をしたり。そういうことが好きだったのですね。

【聞き手】

ずっとその知識がご自身を助けてくれたわけですよね。

【元谷】

全てに言えるのは、人が知らないことを知っていることによって先が読める、ということです。先見力ですよ。近未来、1分先は誰も読めないですが、中長期的にはほぼ、当たらずとも遠からずのところが読めるのです。だから44年間うちが1回の赤字も、1人のリストラも出さずに今日まで来たのは、先見力のたまものだと私は思います。

【聞き手】

その先見力というのは、その大きな知識に裏打ちされていますか。

【元谷】

知識とディベートですよね。私はこれまで81カ国を回り、その国の要人にアポを申し入れして、キューバではカストロ、韓国では金泳三、台湾では李登輝、フィリピンではホセ・デベネシアなどに会いました。皆その国のトップですよ。私が81カ国を回ったのは、そういう知識があってのことです。また私は『BIG TALK』で280人以上と対談しました。それが皆、知恵になっているでしょう。『ワインの会』だけでも何千人もの人たちが私の家でディベートをします。『勝兵塾』を東京、大阪、金沢で開催していますが、のべ1万人以上の人が参加していましてね。塾生はそれなりの権威者ばかり。私が塾長で、毎月1回ずつ東京、大阪、金沢でやっています。質問タイムもあり、疑問があれば私に聞きなさいというふうにやっています。懸賞論文制度は、ご存じのとおり第1回の最優秀藤誠志賞を田母神俊雄さんが受賞し、今回の第8回はケント・ギルバートさんが受賞しました。米国籍の彼が日本のことについてちゃんとした意見を書かれて、これはやはり選ばれて良かったなと思うのです。

だから私は子供の時から今まで、ずっと一貫した考えをしてきました。事業についても売り上げ、利益を最大にしようという起業家が多いではないですか。いずれは上場したいと言って、上場したらどうするのと聞くと、もっと大きな会社をつくりたいと。大きくなったらもっと大きくしたいと、もっと大きくなったらさらに大きくしたいと。無限に売り上げ、利益の最大化を求めるといずれは倒産してしまいます。現実はそうでしょう。

植村直己は、非常に素晴らしい冒険家ですよ。私は尊敬していますけれども、彼はそこで死ななかったら、もっと危険なところに行ったでしょう。死ぬまでやり続けるでしょう。結局、彼は死ぬまで冒険を続けて亡くなったわけですよ。事業もそうです。売り上げ、利益の最大化を求めている企業はいずれ破綻しますよ。私はそうではなく、良い会社がつくれたらそれでいいではないかと思うのです。良い会社をつくるには、この国を良くしなければいけないということで、誇れる祖国日本を目指すための運動や言動活動をやっているのです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 元谷 外志雄
役職 代表

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