株式会社ファンコミュニケーションズ ~アフィリエイトビジネスを開拓した創業者が語る、業界革新の軌跡~

Vol.3 起業後のビジネスモデル

株式会社ファンコミュニケーションズ 代表取締役社長 柳澤 安慶 (2016年8月取材)

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―起業後のビジネスモデル―

【聞き手】

そこで色々とやっておられて、ご自身で起業をされるに至るまでには、どういう変化があったのですか。

【柳澤】

そのサービスがある程度の規模になって、オーナー社長が会社を売却するというタイミングがありました。そのときに、アメリカはITバブルに沸いていたのです。そのアメリカの会社に、会社を事業ごと売却するという話があって、そのタイミングで僕は抜けたのです。抜けてから、しばらく一人でやっていたのですが、やっているうちに徐々にまた新しい何か事業をということで、この会社の事業をスタートしたのです。

【聞き手】

では、自分でやるぞというときに、ビジネスモデルとしての構想というのはお有りだったのですか。

【柳澤】

いくつか候補を考えて、その中でやはりアフィリエイトマーケティングという考え方が非常に興味深くて、始めるならこれがいいのではないかという結論に達したのです。たまたま我々はプロバイダーをやっているときもそうだったのですが、アメリカの情報をすごく追いかけていたのですね。アメリカで起きていることは、何年か後に日本で起きるという。

【聞き手】

入ってくるという。

【柳澤】

まさにそういう時代で、アメリカで色々なことが起きている現象を見て、これからどうなるかということをある程度予測できたのです。そのときに、色々なビジネスモデルを評価していく中で、当時のアメリカのeコマースがアフィリエイトの仕組みを取り入れ始めていて、これは面白いなと思ったのです。結局、物が売れたときに、その商品の一部を対価として支払うというモデルなので。最初は営業代理店、販売代理店的な位置付けにも見えたのです。でも、ウェブがすごいスピードで増えていく中で、そのウェブの面を使ってこの仕組みが展開できるということになると、これは広告としても非常に可能性があるなというふうに思ったのです。

【聞き手】

もちろんアメリカの状況を見ていれば、可能性がある、いずれ来ると思っていても、やはり少し怖いというか、本当に果たして日本でそうなるのかなというような不安はありませんでしたか。

【柳澤】

それが、やはりプロバイダーをやっているときの体験がすごく大きかったと思うのです。プロバイダーをやっているときに、『UNIX』というサーバーを使うのですが、その『UNIX』のシェルという領域を開放して、そこにウェブ、いわゆるその頃だとホームページを皆さんつくってもいいですよということを、会員に向けて告知したのです。多分これは日本で最初にやったのだと思います。そうしたら、翌日には何人もホームページを立ち上げて、アッという間に何千人という人たちがHTMLという言語を使って、自分の情報を発信し始めたのです。それを目の当たりにして、これはすごいことだなと思ったのです。それが実体験としてあって、まず情報を発信するということと、分かりやすく言うと一人一人がメディアになれるということ、それを目の前で見たのです。そのときも、広告ということもあるのですが、将来はこういう仕組みが世の中のインフラになっていくということについて、確信に近いような感覚を持ったのです。

【聞き手】

上場されるというときに、こういうふうに見られたくないなとか、逆にこういうふうに見られたいな、などというのはありましたか。

【柳澤】

2000年にITバブルがはじけて、それ以降は夢だけを語って上場する、というのはできなくなったのです。

【聞き手】

ずいぶん厳しくなりましたよね。

【柳澤】

それ以前は夢だけで上場ということもあったのですが、それができなくなり、少なくとも我々のビジネスモデルはストックをしていくビジネスなので、夢ではなくて現実的にしっかりと利益ができる状態を評価してもらって上場しようという、そちら側に完全に振っていたという感じです。

【聞き手】

確かに、表舞台にあまり出る感じではないですものね。やっていらっしゃるサービス自体も。

【柳澤】

そうですね。そもそも広告業などというのは、インターネットで多少注目を浴びたりもしましたが、裏方なのです。広告業などというのは、どんなに大きな広告会社でも、自分の会社の宣伝広告はしていないし、誰がやっていたなどということは知る必要もないのですよね。だから裏方なので、そういう立ち位置ですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 柳澤 安慶
役職 代表取締役社長
生年月日 1964年10月20日

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