株式会社ファンコミュニケーションズ ~アフィリエイトビジネスを開拓した創業者が語る、業界革新の軌跡~

Vol.4 経営者として大切にしている考え方

株式会社ファンコミュニケーションズ 代表取締役社長 柳澤 安慶 (2016年8月取材)

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―経営者として大切にしている考え方―

【聞き手】

変わっていくものも色々あると思うのですが、これだけは絶対に変えたくないなと思うものはありますか。

【柳澤】

僕らの持っている理念というのは、いわゆるネット広告の事業者として広告主とメディアと消費者、その三者の間に立つ位置にいるのですが、広告主はできるだけ効率のいい広告、パフォーマンスを求めると思うのです。メディアは、メディアの収益を最大化したいと思いますし、消費者は消費をすることでメリットを得たいと思うのですが、この三者の利害関係で、誰か1人が大笑いして、誰かが泣くとかいうことではなくて、三者ともウィン、ウィン、ウィンの環境をつくるという、そういう理念を持っているのです。だから、それはこの会社の共通のコアの考え方になるのではないでしょうか。

例えば、広告主という人たち、プレイヤー。これは普通の広告会社だと大企業やナショナルクライアントがいいお客さんで、小さな雑貨店を営むeコマースのお客さんはあまりいいお客さんではないといったような、広告の予算上の話でそのような捉え方をされると思うのですが、僕らの先ほど申し上げた三者のウィン、ウィン、ウィンという関係の中では、大企業だろうが小さな商店だろうが、同じく広告主であれば、同じウィンを返したいという感覚です。メディアも同じで、大企業が運営するようなメディアサイトと、個人が運営する情報サイト、ブログがあるとして、これも大きなメディアが偉いのだということではなくて、小さな個人が運営するメディアも同じようにウィンを供給していくという考え方です。

それは、その間に入るサービスとしての三者に与えるウィンを最大化していくためにはどうすればいいかということを、まずベースにおいて仕組みをつくり、それをそれぞれの立場で、営業は営業しますし、技術者はそのサービスを支えますし、管理部門もお金の流れや人の流れを支えるという役割を果たしていくということですね。我々のビジネスモデルが成功報酬という考え方に基づいていて、必ずその三者が良かった分だけが売り上げで戻ってくるという考え方なので、結果としてそういうふうになっているということですね。

【聞き手】

今や、ライバル社というのは数え切れないぐらいあるわけですよね。その中でも勝っておられるというのは、その考え方が徹底されているからということですね。

【柳澤】

そうですね。ですから、我々のサービスを使っていただくお客さん、広告主であれメディアであれ、それを経由する消費者であれ、その人たちが、「これ、あってよかった」「このサービスが存在してよかった」と言う限り、我々は存在できると思うのです。もし、そのように皆さんが思ってくれないようなものになってしまったら、存在できなくなる。それでいいと思うのです。そのように思ってもらえるように、我々は企業努力をしているということです。

【柳澤】

こういう組織をつくって経営していく上で一番大切なことは、その経営をする人間がどこに向かおう、どういうふうな社会の中で役に立つ企業をつくろうかというところをしっかり見ているということだと思うのです。そこから目をそらさないで見ているという、それがやはり経営としては一番重要なのではないかなと思うのです。だから、そこをないがしろにして、カリスマなのか、何なのか分からないのですが、そういうタイプが生まれても、あまり良くないと思うのです。一番大切なのは、どういうことに対して経営者としてコミットしてやっていくのかということだと思うのです。だから、ある程度役割を認識しないとだめですよね。

【聞き手】

役割とは、どのようなものでしょうか?

【柳澤】

組織が小さいと、先ほどの話ではないですが、何でも屋ではないですか。何でもかんでもやってしまうという。何でもかんでもできるから自分で事業を始めているのですが、それを何でもかんでもずっとやり続けてしまうと、自分で何でもかんでもできるまでしか会社は成長しない。だから、やはりどこかで自分の役割をしっかり見つけて限定して、そこにフォーカスすることで成長させていくという、そういう仕組みを考えていかないとだめなのではないでしょうか。経営にきっと答えはないですけれどもね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 柳澤 安慶
役職 代表取締役社長
生年月日 1964年10月20日

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