株式会社イーオン グローバル人材創出のヒント、ここにあり!イーオン流経営術の全貌 株式会社イーオン 代表取締役副会長 三宅 義和  (2017年4月取材)

Vol.4 通った人の人生を豊かにするための取り組み

インタビュー内容

―通った人の人生を豊かにするための取り組み―

【聞き手】

このイーオンで、変わったものと変わらないものは何ですか?

【三宅】

やはり変わらないものは、何度も言いますが“教師”“教材”“カリキュラム”が重要であるということです。イーオン語学教育研究所という部門がこの東京の本社にあるのですが、教材の研究開発には非常に力を入れてやっております。繰り返しに耐えうる教科書が良い教科書だと思っております。私も毎朝イーオンのテキストを音読、練習しています。

【聞き手】

毎朝ですか?

【三宅】

毎朝です。今もやっています。ですので、そういう教師・教材・カリキュラムを大切にしてきたということも以前から変わらないですね。ただ変わったことは、今メインのレッスンをデジタルレッスンにしておりまして、教師はiPadを操作して、受講生の方は40インチのテレビ画面を見るという、そういうレッスンを取り入れております。

通常日常会話のレッスンだけではなくて、ボランティア通訳ガイド養成講座のようなものもやっていますし、あるいは学校教育課というのを立ち上げまして、中学校・高等学校の英語の先生方を対象として、英語を英語で教えるセミナー。そういうのも昔はやっていなかったのですが、そういった教室における日常会話のレッスンだけではなくて、英語に関わる様々な取り組みを始めてきたというところは最近の特徴です。

【聞き手】

自分の意志で英語を学びに行こうというか、そういうこともできるような時代になってきましたが、そういうものに対抗する御社の施策などはありますか?

【三宅】

そうですね。それこそAかBかという話に関連しますが、そこに2ヶ国語放送であったり、ネットや色々な英語のアプリであったりスカイプ英会話など色々なものがあります。別に英会話学校にいかなくてもそれでできるのではないかというふうに、英会話学校に通うということと、最近のIT技術の進歩による様々な英語学習法を対立軸で捉えられるケースが非常に多いのですが、考えてみれば英会話学校に通われるのは週に1回、あるいは2回です。あとは自宅で今やろうと思えば、私は子どもの頃は何もありませんでした。

今はDVDもCDも2ヶ国語放送もネットもあり、英語をやろうと思えばいくらでもできるわけですから、自宅ではぜひそういうものを利用して英語に触れていただいて、練習していただき、イーオンに来た時にはレッスンでしかできないもの、生きた、生のコミュニケーションの訓練はなかなか1人ではできませんので、イーオンに来たときは、生のコミュニケーションの練習をしていただく。来られない日は自宅でも電車の中でも、色々なものを利用して、スマホでも何でもできるわけですから、そういうものを利用してやっていただくと伸びると思いますね。

【聞き手】

ご自身が経営者でいらっしゃる間に、このイーオンをここまでにしたいとか、こういうことを成し得たいなと思っていらっしゃる目標などはございますか?

【三宅】

やはり日本人の英語力を官民一体となって上げていく。今の英語教育改革を成功させ、日本人の英語力を上げていくというのは、これは国の仕事であるかもしれませんが、我々民間も一緒になって努力すべき課題であると思っています。私どもはやはり、英語指導者を指導するというノウハウもありますので、これからも学校教育の現場で、先生方の教え方の指導などもどんどん協力していきたいですし、私どもに通って来てくださる方のレッスンもしっかり提供させていただきたいと思います。

それから、eラーニングの新しいサイトをこの1月からまた立ち上げのですが、レッスンに通えない方に関しても、eラーニング、オンライン等でイーオンのクオリティの英語教育を提供することも広げていきたいと思っています。どうしても近くに英語学校がないとか、時間的な制約で通えないという方もいらっしゃいます。通える方はもちろん通っていただいて、通っていただけない方はオンラインやネット、eラーニングでイーオンのレッスン、イーオンのコンテンツを経験していただければと思います。やはり英語を学ぶことで世界が広くなります。

時々、「あなたはなぜ英語を学んでいるのですか?」とお聞きすると、「TOEIC800点をとるためです」とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、それは少し違いますよね。TOEIC800点をとるのは確かに目の前の目標ではありますが、でも何のために英語を学ぶかという目的ではないと思うのです。目の前の目標があっていいと思うのですが、英語を学ぶ根本の理由は、英語を学ぶことで世界が広くなる、人脈が広がる、自分の人生が豊かになるということです。ある先生が「英語は窓だ」とおっしゃいました。英語は自分の目の前の窓なのです。英語を勉強すればするほど、自分の目の前の窓が大きくなっていって、広い世界が見えるようになる。そういうことだと思っています。

【聞き手】

―人の人生の可能性を広げている会社ですね。

【三宅】

そうですね。もちろんイーオンに来て英語力もあげていただきたいし、大変ありがたいことにイーオンに来てくださる生徒様が非常に前向きになられて、元気になられてイーオンを続けてくださる方、そういうファンが多いのです。東日本大会を東京でもやるのですが、各スクールでスピーチコンテストというのをやっています。先日、ある学校のスピーチコンテストのオブザーブに行ったのですが、本当にみなさん元気よくエネルギッシュに楽しそうに英語で話していらっしゃいました。イーオンに来てくださることによって人生そのものが明るくなる。元気になる。そのようなお手伝いもしていきたいと思います。


経営者プロフィール

氏名 三宅 義和
役職 代表取締役副会長

会社概要

社名 株式会社イーオン
本社所在地 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル16階
設立 1973
業種分類 サービス業
代表者名 三宅 義和
WEBサイト http://www.aeonet.co.jp/
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