株式会社オープンエイト ~40代で起業!7兆円市場に見い出した活路とは~

Vol.2 自ら臨んだ転機

株式会社オープンエイト 代表取締役社長 兼 CEO 高松 雄康 (2017年7月取材)

[もっとみる]

―自ら臨んだ転機―

【高松】

そもそも広告に関する仕事をしたいと思った理由というのは、消費者や生活者に対してどのように情報を伝えていくか、という部分が非常に魅力的に感じたことです。その手段がマーケティングや広告だったということですね。

博報堂では、運良くトップクライアントであるトヨタ自動車さんをずっと担当していたのですが、マーケティング戦略、CMづくり、消費者に車の良さを伝えるためのキャンペーンセットづくりと、自分が元々やりたかったことはできていました。

その中ですごく悩ましかったのは、広告の仕事というのは消費者と広告主、商品をつなぐ代理人ですよね。そう考えた時に、生活者層、ユーザー目線というのが一見近いように見えて、実は遠いんですよね。どうしてもプロダクトアウト、商品ありきで物事を考えてしまうので、本当に消費者や生活者が望んでいることができるのか、と。自分たちのプロダクトではないので、色々なルールにがんじがらめになってしまうこともありますし、非常に難しいことがある中で、当時既にインターネットの時代に突入していたので、それを用いて消費者に寄り添うことのできる事業は無いだろうか、というのは常日頃考えていましたね。

学生時代に憧れている会社って、いざ働いてみると想像以上に地味ですよね。派手な世界ではないですし、地味で緻密な積み上げの中で仕事をしていました。今では社会問題になっていますが、残業でほとんど寝られない、といったことも当時は当たり前でしたね。当時はもっと広い視野で世の中の人達に影響を与える仕事がしたいという思いがあったので、そろそろ転職したい、と考えることもありましたね。

また、先程もお話したように、父親の影響が大きかったと思います。父親はずっとメーカーで働いてきて、「自分のやりたいことがある」と独立をしたのですが、会社を創業したタイミングで癌が発覚して、その一年後に亡くなってしまいました。自分のやりたいことがあるのにも関わらず、家庭のためにリスクを取らなかったんですね。すごく良い父親像ですが、僕自身はそういったことを考えずに自分のやりたいことをやりたいという思いが強く、父親の会社を継ぐという選択肢も含め、経営や起業ということに興味を持ち始めました。

遅咲きではあったのですが、29歳の時にきっかけがあって、一気に動き始めました。色々なベンチャー企業を回らせていただいて、たまたま、現在アイスタイルの社長をしている学生時代からの友人である吉松と話す機会があったんですね。当時の僕はアイスタイルという会社は特に知らず、まだ有名になっていなかった『@cosme」についても何も知りませんでした。

セールス&マーケティングという領域で彼らが収益を上げていくためのビジネスモデルであるとか、営業面で非常に苦戦している、ということを吉松から相談されました。そういったこともあり、僕自身も一から経営や起業をやるより、仲間とともに学びながら自分も成長して会社も成長させることにコミットしたいと思い、吉松と一緒にやろう、ということでアイスタイルに転職しました。ですが、正直なところ化粧品には興味がなかったし、インターネットも、ユーザーとして使う分には興味があったのですが、ビジネスとしてはそれほど興味があるわけではなかったんですよ。

そんな中で、入り方としては事業ドリブンや経営企画、ユーザー目線で働けるかどうか、といった観点から見ると、アイスタイルはまさに僕の理想にぴったりな会社だったので、入社を決意しました。そこがスタートですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 高松 雄康
役職 代表取締役社長 兼 CEO

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案