株式会社カケハシ ~調剤薬局×ITで変革を!若き経営者の人生を賭けた挑戦~

Vol.4 患者と薬剤師の“架け橋”をつくる

株式会社カケハシ 代表取締役社長 中尾 豊 (2017年10月取材)

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―患者と薬剤師の“架け橋”をつくる―

【ナレーター】

その後、大手製薬会社を退職し、自身の力で巡り会った仲間とともに、2016年3月に株式会社カケハシを設立。薬局にフォーカスした、主に患者と薬剤師のインフラ構築のための事業を展開。その真意に迫った。

【中尾】

「かかりつけ」という概念や、「健康サポート薬局」という概念が出てきまして、できるだけ患者さんが、問題解決をその場でできるとか、安心して相談できる場所というのを確立させていって、地域のハブになるような場所にしていきたいというふうに、国は思っています。また意識の高い薬剤師さんも思っています。ただそれが実現されていないというのが現状です。ここにギャップがあったのですね。ここに価値を見出しました。

あらゆる疾患の人、また意識の低い人が必ず通ります。一方で体験的には、待っていてお薬をもらうだけに終わってしまっている。このままだとせっかく通っているにも関わらず利便性だけのほうにふられてしまうので、遠隔の方でも良いのではないかという議論が出てきますよね。僕は、遠隔で良い人たちもいると思います。そこはフラットに見ています。遠隔でも利便性が高い人は良いと思います。ただ、主体的に情報を取られない人もいっぱいいるのですよね。パーソナライズ化したもので、この人が「こういう疾患持っていて、こういうお薬を飲んでいて、こういう生活習慣をしているのだったら、今後、よりこういうことをしたらあなたは楽になるよ」という話を薬剤師さんにしてもらおうと思っています。これには長話は必要ありません。ただ、15分待った上で、ここで良いアドバイスを5秒もらえることに対して患者さん怒らないですね。そして、薬剤師さんも言えて嬉しい。それをつくりたいと思っています。もう1つやっていることは、薬剤師さんもものすごく忙しくて、実は裏側でたくさんの業務があって、お薬をピッキングしたり、終わった後にたくさんの書類をつくったりしないといけないのです。ものすごく作業が多いので、その作業を減らしてあげることも同時にやっていかないと、薬剤師さんは新たなアドバイスをしようというマインドセットにはならないですね。その2点を絶対に押さえないといけません。

まず、薬剤師さんを楽にさせた上で、心の余裕と時間の余裕をつくっていただいた上で、患者さんに何を話すのかということをある程度サポートします。言うか言わないかは薬剤師さんの判断です。ただ、言って正しいことがあるならば、言ってみることのトライアンドエラーを薬剤師さんにしていただけると、患者さんが喜んで帰るケースが増えています。必ず通う薬局という場を変えることによって、ほぼ全員の国民の医療に関わる人たちが通るトラフィックでどんどん変革が生まれるようになるので、すごく効率がいいなと思っています。

【ナレーター】

薬剤師と患者をつなぐ独自のサービス『Musubi』を開発。アプリを通じて得た症状の情報に対して、薬剤師が適切なアドバイスができる環境を用意することで、薬剤師への付加価値を高めることが狙いだ。

【中尾】

例えば、あるAというお薬を入れて、1週間後にお腹を下す可能性があるということがわかっているとすると、この『Musubi』というプロダクトと患者さんの持っているアプリが繋がっていれば、1週間後に「ちょっと最近お腹下す可能性があるから、こういうことに気を付けて」、「症状が出たらここ『はい』を押して」ということがポップで出れば、「はい」と押すと1か月後に来た薬局の薬剤師さんが「やっぱりちょっと出ちゃったんだ。大丈夫だった?」と話すといったコミュニケーションが生まれます。薬局の体験だけではなくて、患者さんの生活に対してもフォローできる世界観というのも患者さんのアプリと繋がるとできるようになります。ただ、大切なのはその患者さんがどんな年齢でどんな性別、疾患やどんな薬を飲んでいるのかがわからないと適切な情報をきちんと提示できません。ですから、そこは今の『Musubi』というプロダクトが患者さんの情報に対して適切なアドバイスを出すということを実現しているので、あとは連携するだけで色々なところと価値が生めるかなと思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 中尾 豊
役職 代表取締役社長

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