株式会社カケハシ ~調剤薬局×ITで変革を!若き経営者の人生を賭けた挑戦~

Vol.3 行動を起こさない=リスク

株式会社カケハシ 代表取締役社長 中尾 豊 (2017年10月取材)

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―行動を起こさない=リスク―

【ナレーター】

入社3年目には、自身が担当した大学病院で見事トップシェアを誇るまでに成長。順風満帆な人生を謳歌していたが、中尾の心はある思いで揺らいでいた。

【中尾】

すごい人生が楽しかったのですけど、患者さんを軸に医療について一旦ふと考えて、患者さんを軸に考えると、この人生で数十年間、ここのシェアの取り合い合戦で勝った負けたの人生をやるよりも、患者さんがハッピーになる医療のインフラの仕組みをつくりたいなと思うようになったのです。ただ、僕には方法がわかりませんでした。それをどうやったら良いのかわからないので、そこからまた泥臭く勉強をしました。2つの勉強方法があって、まずは患者さんを見学しました。患者さんの旅路というか、患者さんの家からバスに乗る、タクシーに乗る、徒歩でいく、車で行く、クリニックまたは病院に行きます。待ちます。医師と数分話します。また待ちます。会計します。処方箋もらいます。また近くの薬局、または家の近くの薬局に持っていきます。処方箋を渡して待ちます。そして、薬剤師さんにお薬をもらって説明を受けて帰ります。この流れはしんどい人にとっては、すごくしんどいですよね。僕も体調が悪い時が多かったので、待ち時間も嫌でした。待ったならば何かもっとすごい得をする体験がほしいですよね。そこの医療ということから俯瞰して見た時に患者さんを軸で見ると、まだ色々と伸び代があるなと気づいたのです。

この現状がわかったのですが、それをどう解決するかはわからなかったのです。どう解決するかは勉強しようと思いました。それと、前職で働きながら経営の大学院に行っていまして、MBAを取りながら色々な俯瞰的なアプローチの方法を、色々な業種の方とディスカッションして戦略を立てているうちに独立志向も出てきて、そこで初めて転職を意識した時もありました。独立は勇気のいる不安なことでした。仲間もいませんし本当に1人だったので、不安で仕方なかったのですが、患者さんに価値を出すために、しかもこうなっていたのでやり切りたいなと思ったのです。

【ナレーター】

独立や転職に対してリスクを取る必要はないと周りから反対の声が上がったが、中尾は現状の生活を続けることそのものにリスクを感じていたという。

【中尾】

給料も悪くないし福利厚生もきちんととしているし、社会的信頼もある会社だったので、そこは焦る必要がないのではないかと言われる一方で、僕の感覚は全く逆の感覚で、全く安心できなかったのです。動かないことのほうがリスクだと感じました。要はチャレンジするほうがリスクヘッジだと思うようになっていたのです。なぜかというと、やはり仕事に慣れてしまうと、「慣れた」と思った瞬間に心地いい場所になるのです。そこに対するチャレンジが生まれなくなったら成長が止まっているという感覚があって、その一方、大学院で勉強しながら僕は働いていたので、そっちの方の刺激がやはり強かったですね。自分が慣れていない世界に行った時に、「まだ足りない、まだ足りない」ということを感じられるので、そっちの方が成長に繋がると思ったのです。一方でそこの慣れた仕事を15年間とか続けてしまうと、抜けられなくなります。それならば今のうちに、そこの場所で慣れたと思った瞬間に、何かしたいなと思いましたね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 中尾 豊
役職 代表取締役社長

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