Vol.6 社長が担うべき役割と求める人材像
インタビュー内容
―社長が担うべき役割と求める人材像―
【ナレーター】
現在を第4の創業期と位置付ける松浦。
ピップがこの世界に残り続けるために必要な、社長として担うべき役割とは。
【松浦】
過去この111年続いてきたのも、創業時のやり方がそのまま続いているからではないと思います。
やはり、その時代に合わせてやり方を変える、考え方を変えるということをやってきたがゆえに今がある、生き残ってこられたのだと思います。
ですから、これからも今のものを「良し」とするのではなく、その時代に合った、半歩先を行くやり方を見つけて、それを採用することで次の世代につなげていくことなのかなと思いますし、そういう中でそのときどきにベストを尽くしながら、将来のことも考えて先行投資をしたり、あるいは将来のための施策を考えて実行に移していったりすることを常にやっていく必要があるのだろうと思います。
もちろん、過去の成功体験の中で残さないといけないものもあるでしょうけれども、逆に言えば過去のものは捨てて、新しいものを追求していくほうが、おそらく大事ではないかと思います。
【ナレーター】
求める人材像について、松浦は次のように語る。
【松浦】
物事を俯瞰できる人ではないでしょうか。一つ高い位置から全体を見渡せる人。少し一歩引いて全体を見渡して、「これで本当に良いのだろうか」を考えられる人というのは、やはり、バランス感覚が良くていいと思います。
また、自分の意見をしっかりと持って言える人だとか、自分でしっかり物事を考えられる人だとか、積極的に物事に取り組める人だとかというところではないかと思います。
自分から進んでやるということが大事だというのと、やはり楽しんでやらなければいけないと思います。
「仕事が楽しい」と思えるようになる。どんな仕事でもそこに楽しさを見つけて「自分はこれに打ち込んでやっていく」と思える人は、伸びていく気がします。

経営者プロフィール

氏名 | 松浦 由治 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1958年4月3日 |
座右の銘 | 一期一会 |
愛読書 | 八甲田山死の彷徨(新田次郎) |
尊敬する人物 | 父・叔父 |
会社概要
社名 | ピップ株式会社 |
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本社所在地 | 大阪府大阪市中央区農人橋2-1-36 |
設立 | 1946 |
業種分類 | 卸売業 |
代表者名 | 松浦 由治 |
WEBサイト | https://www.pipjapan.co.jp/ |
事業概要 | 医療衛生用品、健康食品、ベビー用品、ヘルスケア用品、日用雑貨、医薬品、医薬部外品、医療機器などの卸販売。ピップエレキバン、ピップマグネループ、スリムウォークなどの自社開発商品の製造・販売 |