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Vol.3 三ヶ月で断念した最初の事業と再挑戦

リンカーズ株式会社 代表取締役CEO&ファウンダー 前田 佳宏 (2015年12月取材)

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―三ヶ月で断念した最初の事業と再挑戦―

【前田】

当時、今とは全く違うビジネスモデルがあったのですけども、それでも絶対勝てるという思いがありました。

【聞き手】

今とは全く違ったことを最初はやるつもりで起業された。

【前田】

はい。最初に私が考えたのはビジネス系のSNS、ソーシャルネットワークサービスです。きっかけとなったのはコンサルのプロセスですね。コンサルは最初にバリューチェーンの分析をするのですね。当時私は太陽光発電の業界の専門家で、太陽光発電業界のバリューチェーンの分析をやっていました。さらにそのバリューチェーンごとにどのくらいの利益を獲得できるかという、プロフェットプールというものがあります。例えば部品業界、材料であれば200社程必要です。200社全部が、前者の利益を足せばどれぐらいあるかというプロフェットプールがあるのですね。そのプロフィットプールを分析したときにいびつな構造だったのです。

ファイナンス部分が10社程しかないのに、大量に利益を取っていると。一方で、日系メーカーは部品とかモジュールとかセルに専念している。数百社で小さな利益を取り合っていたのですね。これはまずいと思いました。日系メーカーがいわゆる小さいパイをとり続ける限り、それ以上のいわゆる利益の最大化ということが追求できないと思ったのです。欧米メーカーはファイナンスをやっているのです。なぜそのような構造であるのかというのを考えたのですね。そうすると見えてきたのが、いわゆる欧米社会、欧米の産業というのは転職社会だということです。

【聞き手】

人材の流動化というところでいうと、そうですね。

【前田】

そこでやはりどういった事業ドメインをとれば、利益が最大化されるかというのを彼らは分かっているのですね。そういった意味でファイナンス会社の人が材料メーカーに転職して、ファイナンスノウハウを移植するとか、逆も然りです。つまりその欧米メーカーでいうと、材料メーカーでもファイナンスまで手を伸ばしています。一方で日本は縦割りで終身雇用というものがあるので、同じ太陽光発電業界の中でも横のつながりが分からないのです。ですので、すごく小さいパイを取り合っていると、そういった現実に気づいたのです。

では私が日本のビジネス界を転職者に怒られるかと言ったら、そこはあまりにもハードルが高い。じゃあその壁を取り払って、いわゆる人材の流動までいかないにしても、情報の流通ですね。そのための仕組みというのはやはり考えねば変わるのではないかと思って、私が最初にやったのは日本の300業界のバリエーションを全部表に出しました。バリューチェーンごとに人が登録していくと。それでFacebookみたいにタイムラインを持っていて、そこに対して色々なバリューチェーンの色々な業界の人が1つのテーマに対して議論ができる場をつくりました。そうするとこれまで見えてこなかった業界の色々な意見、オピニオンが聞けるのですね。それでどんどん、事業運営の最適化が進むのではないかと、バリューチェーンを軸にしたSNSというもの最初につくりました。

【聞き手】

そうなのですか。それを2012年の4月起業されたときにやってらっしゃった。

【前田】

はい。3ヶ月やっていました。

【聞き手】

3ヶ月間やられてみて、いかがでしたか?

【前田】

やってみて、日本のやはりビジネスマンエンジニアにしてもなかなかその情報を表に出そうとしないのですね。会社と雇用契約を結んでいるNDAを結んでいる、下手に出してしまうと色々な問題なると。そういった意味で、議論がほとんど盛り上がらなかったですね。完全に想定外でしたね。ですので、3ヶ月で見切りました。

【聞き手】

その後、さてどうしようかなということになると思うのですが。

【前田】

結局そのバリューチェーンをつくるのに半年ぐらい土日を全つぶして、今の副代表の加福と一緒に、つくり上げました。それを使わない手は無いと最初あって、どうせバリューチェーンをつくったので人が登録するのではなく、バリューチェーンに企業が自社の技術や商品を登録すればいいと。いわゆるバリューチェーンを軸にした、ウェブ展示会場ですね。それを実は第2の矢として考えたのですよ。すぐにその『eEXPO』というネーミングだったのですけれど、方向性を変えて2012年の7月にリリースしました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 前田 佳宏
役職 代表取締役CEO&ファウンダー

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