株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス 逆風を乗り越えて。同業他社ゼロのビジネスモデルの全貌 株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス 代表取締役CEO 吉村 元久  (2018年3月取材)

Vol.3 逆風を乗り越えて~ヨシムラ・フード・ホールディングス創業秘話~

インタビュー内容

―逆風を乗り越えて~ヨシムラ・フード・ホールディングス創業秘話-

【ナレーター】

帰国後、より大きな仕事をするチャンスを追い求め、外資系証券会社へ転職。仕事をする中で、自分の描いていた人生設計から離れていっている現状を打開すべく退職を決意。2008年にヨシムラ・フード・ホールディングスの前身となる会社を設立した。

【吉村】

はじめは、中小企業の資金調達のコンサルティングということでしたので、1人でもできる仕事から始めました。続けていくうちに色々な話が来るようになって、それで口だけ出すとか、少しお金を出すだけではなく、自分で会社を買って引き受けてやってみたらどうかと言われたのが、食品の会社だったというのがこの会社のスタートですね。会社の構想としては、はじめに1社食品の会社を引き受けて、そのあと非常に近いタイミングで2社引き受けました。ですから、はじめ3社でスタートしました。その当時3社とも赤字だったので、このままじゃ大変だということで試行錯誤して、色々なことをやっていく中で、少しずつ会社が増えていったという経緯です。「全て引き受けてくれないか」とお願いされた会社を、縁があるなと思い引き受けて、引き受けたらやはり結構大変で「なんとかしなくちゃいけないな」という状況で、色々なことを考えて試行錯誤を繰り返してここまで来ました。その当時、大和証券の時のお客さんで付き合いがあった人を「一緒にやらないか」と誘い、その2人で最初はやりました。また、今でも取締役でいますが、彼も「会社を引き受けるから、あなたも一緒にやらないか」ということで(声をかけ)、3人でスタートしました。あとは実際に引き受けた会社の中の人たちに、ホールディングカンパニーに転籍してもらってやっているという感じですね。その後、ホールディングカンパニーでも外から採用していますが、基本的には3人で始めたというような感じですね。

【ナレーター】

当時は企業を買収することに対してネガティブなイメージが先行しており、そのイメージを払拭するために、吉村は事業内容の説明から思慮を重ねていたという。

【吉村】

「中小企業を引き受けますよ」というふうに言っているのは、「中小企業を買いますよ」と言うと、「ハゲタカファンドか」と言われますので、「引き受ける」と、あえてそういう言葉を使っています。会社にも「ヨシムラ」という名前を入れているのは、そういうイメージを無くすという意味で名前を入れたということもあります。今はだいぶ変わりましたけどね、その当時は非常にネガティブなイメージをもたれるので、そこを払拭するのが、最初に会社のオーナーと会った時にやることでした。「僕らは買って売らない。ファンドというのは、お金集めて会社を買って、投資家にお金返さなきゃいけないから、買ったら、買った会社を売らなくてはいけないのですよ。僕らは集めていません。自分のお金でやっているので売らないのですよ」ということを説明するのが、まず初めでしたね。


経営者プロフィール

氏名 吉村 元久
役職 代表取締役CEO
生年月日 1964年4月9日
座右の銘 細心かつ大胆に
愛読書 太閤記
尊敬する人物 豊臣秀吉

会社概要

社名 株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス
本社所在地 東京都千代田区内幸町二丁目2番2号 富国生命ビル18階
設立 2008
業種分類 食料品・飲料製造業
代表者名 吉村 元久
従業員数 1,792名
WEBサイト http://y-food-h.com/
事業概要 中小食品企業の再生・活性化の支援(後継者不在などの中小食品企業が抱える問題を解決するためのプラットフォームの構築)
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