株式会社ビーグリー ~知られざる『まんが王国』快進撃の秘密~

Vol.4 ビジネスモデルの強みと2つの展望

株式会社ビーグリー 代表取締役社長 吉田 仁平 (2018年3月取材)

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―ビジネスモデルの強みと2つの展望―

【ナレーター】

様々な苦労を乗り越え、国内最大級の電子コミックサイト『まんが王国』を作り出した吉田。そのビジネスモデルの強みに迫った。

【吉田】

当社の『まんが王国』のサービスとしての強みは、常時2,500タイトル以上の作品が無料で楽しめることです。当社ではそれを『じっくり試し読み』と名付けてコーナー展開し、非常にユーザー様にもご支持いただいているサービスです。

当社のビジネスモデル上の強みにもなりますが、一般的に電子コミックを配信している会社さんの場合には、電子取次と言われる問屋さんのような会社さんを経由して作品を仕入れられるサービスが多いのですが、当社の場合は出版社さんですとか、あと漫画家さんから直接契約させていただいて、作品を仕入れています。直接契約して個別の調整、コネクションを構築しているので、そういった柔軟な許諾が可能になっているというところですね。

【ナレーター】

今後の展望として、吉田はオリジナルコンテンツの創出と、メディアミックス環境の構築を推し進めていきたいと語る。

【吉田】

1つは、『まんが王国』の中でオリジナル作品をどんどん増やしていこうということを考えています。これは、『まんが王国』の中で初めて世に出る漫画をどんどん作っていこうということなので、コミック雑誌の一定の役割を『まんが王国』の中でも担っていきたいという想いです。

出版という方法論の中でいきますと、どうしても市場の縮小が長年続いていますが、ただ、漫画の場合は、コミック雑誌で連載されて新しい新作が生まれるというように、スタート地点についてはコミック雑誌が主流です。やはり新しい作品が生まれる場というものを当社としても一定確保することで業界の発展に貢献したいという想いがあります。エンターテインメントコンテンツが生まれていく中で、やはり色々な出口、収益化の出口というのが、市場としては多様に変化してきています。

もちろんそれはスマートフォン上で楽しんでいただける形というものもありますし、今までのメディアの中で楽しんでいただく形もあります。漫画原作のドラマやアニメというのも多いですし、映像化されているもののコミカライズというものもあります。そういった様々な出口に出していけるモノづくりというのを意識したオリジナルIPへの投資と言いますか、そういったものもどんどん広げていきたいなと思います。

モノづくりにおけるノウハウは圧倒的に既存メディアの方の方がお持ちだと思います。しかし、そのやり方だけに固執しすぎてしまうと、おそらくこれからの時代に対応できないということもあると思います。一方でネット側から、ネット的なアプローチでモノづくりをしていこうとすると、今度は比較的表面的なものになりやすくて、やはりそこは課題になってきます。

ですので、デジタルとアナログの融合ではないですが、どちらが正義というわけではなくて、最適化、その時その時の時代なりのコンテンツづくりの最適な手法というものが、おそらく今後はしばらく動き続けるのではないかと思っていますので、そういったところをうまくやっていきたいなというふうには思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 吉田 仁平
役職 代表取締役社長
生年月日 1971/12/30
座右の銘 人事を尽くして天命を待つ
愛読書 ビジョナリーカンパニー1,2、経営の本質

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