Vol.4 流れ星事業の可能性と実現したいこと
―流れ星事業の可能性と実現したいこと―
【ナレーター】
「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」を標榜し、活動を続けるALE。人工流れ星事業「Sky Canvas」を通じて岡島が実現したいこととは。
【岡島】
流れ星は、宇宙に興味がない人でも見ますよね。エンターテインメントというのは、特に楽しければみんな見るものですよね。
ですので、そういったところでたくさんの人に見てもらうことで、その中の今まで宇宙に興味なかった人に、「宇宙は面白い」とか「科学は面白い」と思ってもらい、そんな人をどんどん増やすのが、まずは流れ星を通じてやりたいことですね。
【ナレーター】
人工流れ星はエンターテインメントとしてだけではなく、宇宙に関するデータの取得や分析という面でも貢献ができると岡島は語る。
【岡島】
気候変動や天気予報などに用いられるデータとして役に立てています。これは今、研究者の方々と話をしていることで、実は気候変動に高層大気のデータが大事であるという論文も出ていますし、そこを掘っていこうとしているのがまずひとつ。
もうひとつとしては、高層大気の焼却炉としての性能の調査です。というのも、私たちは何粒もの流れ星のデータや流れ星が再突入するデータを取ることができます。
これからは特に探査機や宇宙船が、宇宙に行って帰ってくるということが増えてくると思います。はやぶさもそうですし、アポロも帰ってきました。そういう探査機・宇宙船が帰ってくるのに非常に役に立つデータができるはずだと思っています。
あとは特に今、スペースデブリ(宇宙ゴミ)をどう除去するかという話がありますが、スペースデブリも大気圏に突入させて燃やしてしまおうというパターンもたくさんあるので、そのときに安全に燃えるためにはどうすれば良いかというデータを我々は提供できると思っていますね。
経営者プロフィール
氏名 | 岡島 礼奈 |
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役職 | 代表取締役 / Founder & Chief Executive Officer |
生年月日 | 1979年2月19日 |
愛読書 | 「三体」劉 慈欣 著 |
尊敬する人物 | ラボアジエ |
会社概要
社名 | 株式会社ALE |
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本社所在地 | 東京都港区芝大門2丁目11-8 住友不動産芝大門二丁目ビル2F |
設立 | 2011 |
業種分類 | その他 |
代表者名 | 岡島 礼奈 |
従業員数 | 30 名 |
WEBサイト | http://star-ale.com/ |
事業概要 | 宇宙エンターテインメント事業「Sky Canvas」、高層大気・大気圏再突入データ解析、小型人工衛星技術の研究開発 |